【2024年版】とにかく大容量ストレージ!なVPSサービスを徹底比較!ベストはこれだ!
自社クラウドストレージやデータ保存に最適な大容量ストレージのVPS。一言に大容量と言っても、サーバースペックも多様で選び方が難しいのも事実。本記事では、2024年版の最新情報をもとに、ストレージ容量だけでなくコア数・メモリ・、追加ストレージオプションなど複数側面から、ベストなVPSを検証します。
更新日: 2024.1.25公開日: 2023.9.22
目次
「大容量ストレージ」VPS プラン一覧
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。各プランの価格は、現在のキャンペーンやクーポンを適用する前の価格です。
- 同じコア数でもメモリが32GBと多い
- 1GB単価が高く、ストレージ追加オプションがない
初期費用: ¥0
追加ストレージオプションの一覧
VPSサービス | 初期費用 | 月額 | 備考 |
---|---|---|---|
さくらのVPS(ストレージ変更オプション) | ¥550〜 | 0 | 初期ストレージを倍にする。一度契約すると月額費用なしで永続的 |
さくらのVPS(追加ストレージ) | ¥0 | ¥880〜 | VPSのメインストレージとは別のストレージをマウントする |
WebARENA Indigo | - | - | - |
GMOクラウド VPS | ¥0 | ¥880 (50GBあたり) | 最大1TBまで増設可能 |
シンVPS | ¥0 | ¥1,100 (100GBあたり) | 最大500GBまで。解約不可 |
お名前.com VPS | - | - | ストレージ拡張オプションなし |
VPSのストレージはどれくらいが標準?どこからが大容量?
Webサーバーやバッチサーバーで利用されることが多いVPSでは、vCPUコア数とメモリにフォーカスが当たるため、ストレージ容量はあまり注目されないことが一般的です。
そこで、当サイト独自データベースから、各VPSプランからストレージ容量の分布を調査しました。
ストレージ容量 | プラン数 | 全体を占める割合 |
---|---|---|
0GB - 99GB | 37 | 28.46% |
100GB - 199GB | 33 | 25.38% |
200GB - 299GB | 18 | 13.85% |
300GB - 399GB | 14 | 10.77% |
400GB - 499GB | 10 | 7.69% |
500GB - 599GB | 9 | 6.92% |
600GB - 699GB | 2 | 1.54% |
700GB - 799GB | 1 | 0.77% |
800GB - 899GB | 3 | 2.31% |
1000GB - 1099GB | 3 | 2.31% |
上記の表から、70%近くのプランは300GB未満ということになります。そこで、今回の記事では300GB以上のストレージを持つVPSを大容量ストレージと定義して比較をします。
「大容量ストレージ」VPSの比較ポイント
- 1GBあたりの単価
長期契約も含めた、1GBあたりのストレージ単価が安いか?
- 標準ストレージ容量
どれくらい多くのストレージが使える?
- ストレージ拡張オプションの有無
標準ストレージを使い切った後に、拡張が可能か?
ストレージ容量を重視する場合、コスパの基準はストレージ1GBあたりの単価になります。ここがなるべく安いプランがコスパの良いプランと言えます。また、大容量をストレージ容量が300GB以上と定義したため、300GB以上でなるべく容量が多いプランをピックアップします。
最後に、ストレージを大量に使用する場合、後々ストレージが足りなくなってしまうこともあるため、ストレージ拡張オプションの有無も重要です。
ベスト「大容量ストレージ」VPSサービス
GB単価のコスパで選ぶならこのVPS
GB単価がベストさくらのVPS 16GBプラン
なぜこのプランがベスト?
1GBあたりの単価が15円と比較したプランの中でも安く、かつストレージ容量が800GB、さらにストレージ拡張オプションで1.6TBまで拡張が可能と、まさに大容量VPS。さくらのVPSのストレージ拡張オプションは、「一度払えば、月額料金不要で永続的に使える」コスパの高いオプションで、ここも含めるとGB単価は最安値になります。
唯一の懸念点は、ストレージ拡張オプションはVPS新規作成時か「スケールアップ」時にしか使えないというところ。ここは契約時に注意が必要です。
メリット・デメリット
- メリット
- 1GBあたりの単価が安い
- 単月契約で十分に安いが、長期利用でさらに安くなる
- 1時間単位の課金もあるため、手軽にお試しが出来る
- デメリット
- ストレージ拡張オプションはVPS新規作成時かスケールアップ時のみ
単一プランで最大ストレージ容量ならこのVPS
単一プランのストレージ容量が最大シンVPS 32GBプラン
なぜこのプランがベスト?
ストレージ1GBあたりのコスパが高いことが特徴のシンVPSの最上位プラン。ストレージが高速なNVMe SSD 1.6TBと、今回比較したVPSプランの中で最大クラスで、1GBあたりも15円と安く、ストレージ面だけでなく全体的なコスパに優れています。
同等スペックのさくらのVPS「32GBプラン」と比較して、値段がほぼ同じでありながらコア数が2コア多く、しかも最新ハイスペックサーバーに収容しているため「競合の4倍高速(シンVPS調べ)」となると、最大容量クラスのVPSではほぼこのプラン一択です。
唯一の懸念点は、ストレージ拡張オプションが最大500GBまでという点。つまり、最大で2.1TBまでしか拡張ができないため、将来的に2.1TB以上使う予定があるなら注意しましょう。
メリット・デメリット
- メリット
- 1GBあたりの単価が安い
- コア数が12コアと多い
- 最新ハイスペックサーバーで競合の4倍高速
- デメリット
- ストレージ拡張オプションが最大500GBまで
- 最低利用期間が3ヶ月
ストレージ増量オプション込みで最大ストレージ容量ならこのVPS
増量オプション込みで最大ストレージさくらのVPS 32GBプラン
なぜこのプランがベスト?
単一プランでの比較では、コア数と収容サーバーの性能でシンVPSよりややメリットが少ないさくらのVPSの32GBプランですが、契約ストレージが倍増する「ストレージ拡張オプション」が魅力。
32GBプランは標準ストレージが1.6TBのため、ストレージ拡張オプションを使えばストレージは3.2TBと最大クラス。さらに、月額料金が発生する「追加ストレージ(VPSの外部に追加のストレージを設定する)」オプションなら、100GBから3.2TBまで追加が可能なので、クラウド並みに無限大にストレージを使うことが出来ます。
メリット・デメリット
- メリット
- 1GBあたりの単価が安い
- 「ストレージ変更オプション」で最大3.2TB
- デメリット
- ストレージ拡張オプションはVPS新規作成時かスケールアップ時のみ
- 最低利用期間が3ヶ月
「300GB以上最安値」で選ぶならこのVPS
「大容量ストレージ」VPSのよくある質問
VPSで大容量ストレージをバックアップする方法は?
VPSのストレージは、VPSインスタンスの基本ストレージは起動OSが使っており、そこにバックアップを作ってもバックアップの意味がないため、クラウドやローカルに自分でバックアップを作成するか、VPSのスナップショット機能でバックアップをするのが一般的です。
スナップショットが一番簡単でバージョニングもできて便利ですが、GB単価課金なので容量が多くなるとスナップショット利用料が高額になってしまいます。
VPSサービスによっては、追加ストレージを外部ディスクとしてマウントしてくれるサービスもあるので、そうしたサービスであれば、外部ディスクに定時バックアップをすると安心して使うことができます。
デフォルト容量が大きいVPSとオプションでディスク容量を追加させるのはどちらが良い?
GBあたりの単価で考えると、デフォルト容量が大きいVPSの方がコスパは高いケースが多くなります。
一方で、オプションでディスク容量を追加する場合は、必要に応じて追加・削除ができるため柔軟さがあるのがメリットです。
そのため、最初から「XXGBは使う」とわかっているのであれば、その容量の1.2倍くらいのストレージのVPSプランを選んで契約し、使っていくうちに足りなくなったらオプションで追加するというのがコスパが高くなります。
大容量ストレージVPSとクラウドストレージの違いは?
大容量ストレージVPSとクラウドストレージの違いは、料金体系と機能です。
大容量ストレージVPSはサーバーとしてレンタルされているため、自身でアプリケーションをインストールしない限りストレージはリモート接続でしか使うことが出来ませんが、クラウドストレージであれば、Webインターフェースやモバイルアプリなどが標準で用意されていることがほとんどで、契約したらすぐに使えます。
料金については、VPSはサーバーの月額料金がベースですが、クラウドストレージの場合、ユーザーあたりの料金やストレージあたりの料金など多岐に渡ります。
また、クラウドストレージの場合は、運営側でフェイルセーフやバックアップ機能が提供されるため、トラブルによってストレージのデータが喪失してしまう可能性は限りなく少ないですが、VPSの場合は、自身でフェイルセーフやバックアップをする必要があり、バックアップをきちんと取らないと、重要なデータを喪失するリスクがあります。
このガイドで紹介したVPS
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ドメイン登録サービス・お名前.comが運営するVPS。「ドメイン登録時に一緒に契約するVPS」というイメージがありますが、玄人好みの機能があったり、企業ユースに優しい支払い方法があったりと、実は使い勝手の良いVPSです。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。