【2025年版】OSSチャットシステム「Rocket.Chat」を簡単構築できるVPSサービスを徹底比較!
カスタマイズ性、拡張性が高く、自社で安全にチャットシステムを構築できる「Rocket.Chat」。無料で使うことができるOSS版を「秒で構築」も可能なVPSサービスを比較します。
目次
Rocket.Chatを「秒」で構築できるVPS プラン一覧
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。各プランの価格は、現在のキャンペーンやクーポンを適用する前の価格です。
「Rocket.Chat(ロケット・チャット)」とは?
Rocket.Chat(ロケット・チャット)は、オープンソースのチャットシステムです。
自身のサーバーにインストールすることで、SlackやSkypeのようなチャットシステムを簡単に構築できるだけでなく、NextCloudなどの他のOSSと組み合わせることで、システムを拡張することができます。
Rocket.Chatを使うメリット
Rocket.Chatを使うメリットは、
- セキュリティを高めることができる
- 自由にカスタマイズできる
- チャットログを無制限で取ることができる
という点が挙げられます。
外部サービスを使う場合は、外部サービスが決めた中でチャットシステムを運用することがほとんどですが、ある程度の専門知識が必要とはいえ、Rocket.Chatを使うことで自社のセキュリティポリシーに合わせ、より拡張性の高いチャットシステムを構築することができます。
また、VPSを利用することで、チャットシステムの利用コストを削減することも可能です。
Rocket.Chatを使うデメリット
Rocket.Chatを使うデメリットは、全てが「自己責任」になることでしょう。システムに不具合があったとしても、自社で対応する必要がありますし、セキュリティの問題も自社で対応する必要があります。
反対に、Slackなど外部サービスを使う場合は、その辺りの保守は全てサービス側が行ってくれるため、自社で対応する必要がありません。
Rocket.Chatをセルフホストする際の推奨スペック
Rocket.Chatは、シンプルなチャットシステムですが、バックエンドにNoSQLデータベースであるMongo DBを使っているため、比較的システム要求が高めです。
System requirements | Rocket.Chat
上記のページによると推奨スペックは下記の通りになります。
項目 | 25ユーザー未満 | 500ユーザー未満 |
---|---|---|
vCPUコア | 3コア | 4コア |
メモリ | 4GB | 8GB |
ストレージ | 50GB | 60GB |
一覧のスペックは、Rocket.Chat本体で必要なスペックと、データ保存のために使うMongo DBの両方に必要なスペックを合算しています。
Kubernetesなどクラスタリングを使う場合は、コンテナごとに要求スペックが設定されているので、先ほどの公式ドキュメントでチェックしましましょう。
VPSでRocket.Chatをセルフホストする場合は、単体インスタンスで使うことが多いため、本記事では合算したスペックで比較をします。
なお、25ユーザー未満のスタートアップ環境での利用を想定して、比較をしています。
Rocket.Chatを簡単セルフホストできるVPSを選ぶ際のポイント
- Rocket.Chatテンプレートの有無
管理画面から一発でRocket.Chatサーバーを立ち上げできるか?
- 長期利用を含めた料金
長期契約も含めたプラン価格
- GBあたりの単価
ストレージとして使うため、GBあたりの単価が安いほど良い
Rocket.Chatは、DockerやLinuxのSnapでも簡単にインストールできますが、インストール作業すら必要ないRocket.ChatテンプレートがあるVPSを使うのがベスト。コマンドラインからの操作や設定が不要なので、専門知識があまりない方でも、簡単にーばーを構築できるというメリットがあります。
次に大事なのが、長期利用を含めた料金です。チャットシステムはお試しでない限りは数年などの長期間利用することがほとんど。VPSは、長期利用するほど割引があるため、長期利用を考えている場合は、長期利用割引があるVPSを選ぶと良いでしょう。
最後に大事なのが、ストレージ容量です。Rocket.Chatは、チャットログを保存するためにストレージ容量が必要です。一方で、Webサーバー利用が多いVPSではストレージは少なめの設定が多くなっています。
ストレージ容量が大きいVPSを選ぶことで、ストレージ容量が足りなくなる心配がなくなります。
ビジネスで使うなら「SLA」も重要
ビジネスでRocket.Chatを使う場合は、ゼロ・ダウンタイムで運用するためにも「SLA(Service Level Agreement、サービス品質保証制度)」の設定があるVPSを使うのがベスト。
ダウンタイム時の損失を補償してくれるわけではないですが、「SLAを提供するVPS = ダウンしない自信があるVPS」とも言えるため、ビジネスで使う場合はSLAもチェックしましょう。
【2025年版】なぜ安心?VPSサーバーの「SLA」の意味と対応サービスまとめ
サーバーの稼働率を保証するSLA(サービス品質保証制度)について解説。SLA対応VPSサービスも比較します。
ベスト「Nextcloud」VPSはこれ!
バランス・コスパで選ぶならこのVPS
バランスとコスパがベストXServer VPS 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
ベストプランはXServer VPSの4GBプラン。スペックも4コア・4GBメモリと十分で、ストレージのGB単価は1.7円と低コスト。何よりも長期利用契約をすることで、キャンペーン価格前でも2,000円を切る低価格で、Rocket.Chatサーバーを構築できるのは大きなメリットでしょう。
AMDの高速サーバーを採用しているため、処理性能にも不安はなし。ストレージもNVMe SSDを採用しているため、Mongo DBの読み書きが頻繁でも安心です。
メリット・デメリット
- メリット
- AMDの高速サーバー採用で処理能力が高い
- 最低利用期間が1ヶ月と短い
- デメリット
- ストレージがややギリギリ
ビジネスで使うならこのVPS
SLA付きVPSでベストXServer VPS ビジネス・4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
ビジネスで使うなら、安心のSLA付きのVPSプランがベスト。比較プラン中、SLAがついているプランでベストは、XServer VPSのビジネス・4GBプラン。他社のVPSでは100GB固定が多い中、ストレージに200GBを付与されている点も強みです。
月額4,000円程度なら、20人で使ったとして1ユーザーあたりの月間コストは200円程度。Slackなどの外部サービスを使う場合、1ユーザーあたり1,000円近くするのが普通ですから、ビジネスで使うならこの価格で安心して使えるのは大きなメリットでしょう。
メリット・デメリット
- メリット
- 最新のAMDサーバーで競合比4.9倍の性能
- SLA付きで安心して使うことができる
- ストレージが多め
- デメリット
- コスパは高くない