さくらのVPSの料金プランの違いを比較!最適なプランの探し方をガイド
「VPSといえばさくら」と言わるほど、定番VPSである「さくらのVPS」。契約プランや長期利用割引、キャンペーンの特徴などを解説し、さくらのVPSで自分に合った最適なプランの探すガイドをします。
公開日: 2023.11.22
さくらのVPS料金プラン一覧
本ガイドは、以下のさくらのVPSの料金プランを比較・検証し作成しています。各プランの価格は、現在のキャンペーンやクーポンを適用する前の価格です。
さくらのVPSの料金プラン・契約ルールを解説
まず最初に、さくらのVPSの料金プランと契約ルールを理解しましょう。
同等スペックの他社VPSよりもSSDストレージが多い
さくらのVPSの料金プランを、vCPUコア数とメモリ容量だけで他社VPSと比較すると、ミドルグレード以上のプランが高めの価格設定になっていますが、これがは付与されるSSDストレージ容量が大きいためです。
低価格VPSではプランが上がってもストレージは100GBなどに据え置きのケースが多いですが、さくらのVPSではアップグレードするごとにストレージ容量も増えていき、最上位プランでは国内VPSで最大クラスの1.6TBまで拡張されます。
ストレージの分の価格と考えると、さくらのVPSの料金は決して高くなく、むしろ国内VPSでは最安値クラスになるプランがほとんどです。
選ぶリージョンで料金が違う
さくらのVPSはリージョンごとの料金設定がされています。海外VPSはリージョン選択は定番ですが、国内VPSではあまり見かけないため違和感を感じるかもしれませんが、日本国内ユーザーが日本国内のリージョンにアクセスする場合は、そこまで大きな遅延は発生しないため、基本的には安いリージョンを選べば良いでしょう。
さくらのVPSのリージョンは3つありますが、価格設定は「東京 > 大阪 > 石狩」となっていて、東京が一番高く、石狩が一番安くなります。
プラン変更は「アップグレードのみ」可能
他社VPSと同様さくらのVPSではプランのアップグレードに対応しています。スケールアップは、さくらのVPSのコントロールパネルから可能で、スケールアップをすると「アップグレードプランの料金2ヶ月分 - 現在プランの未使用分」の差額を即時、先支払いすることになります。
さくらのVPSの長期利用契約のタイミングとキャンペーンの上手な使い方
大幅な割引のキャンペーンはあまり実施しない
さくらのVPSは他のVPSと違って大幅な割引キャンペーンを実施しない傾向になります。そのため、キャンペーンを使うなら初期契約時に使うのがベストですが、キャンペーンが実施していなくても気にせず契約して良いでしょう。
最大12ヶ月契約までで割引率は大きくない
VPSでは24ヶ月や36ヶ月などの長期契約で70%以上の割引を設定するサービスがありますが、さくらのVPSの長期利用割引は最大で12ヶ月で割引率も20%前後とそこまで高くありません。
長期利用するなら少しでも割引を適用すべきですが、「確実に2年以上同じプランを使う」といったユースケースでは、長期利用割引率が高い他社VPSとの比較も重要になります。
さくらのVPSの最適なプランの選び方・契約の仕方
プランごとのコスパを比較しよう
さくらのVPSは料金プラン一覧で見ると他社VPSより料金が高めな設定に見えますが、プランが上になるほどSSDも強化されるプラン構成になっているため、実はプランによって他社VPSとの価格差が変わります。
さくらのVPSのプランと他社VPSの最安値価格(単月契約時)の比較表を見ると、さくらのVPSの強みがわかってきます。
さくらのVPS | スペック | 料金 | 同等スペック最安値 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
512MBプラン | 1コア・512MB | ¥644 | ¥460 | 140% |
1GBプラン | 2コア・1GB | ¥880 | ¥450 | 196% |
2GBプラン | 3コア・2GB | ¥1,738 | ¥979 | 178% |
4GBプラン | 4コア・4GB | ¥3,520 | ¥1,540 | 229% |
8GBプラン | 6コア・8GB | ¥7,040 | ¥3,410 | 206% |
16GBプラン | 8コア・16GB | ¥13,200 | ¥9,750 | 135% |
32GBプラン | 10コア・32GB | ¥26,400 | ¥22,100 | 119% |
上記の表はさくらのVPSの単月契約の料金の最安値(つまり、石狩リージョンの料金)と、当サイト独自DBに登録されている、vCPUコア数・メモリ容量が同じ(同等との比較ができない場合は、上位スペックとの比較)プランの単月契約の最安値との比較です。
比較してみるとわかるのが、1GBプランから8GBプランについては他社VPSよりもかなり高く、逆に上位グレードプランになると単月契約で十分に安いという点です。上位グレードプランは他社VPSよりもストレージが増量されるため、ストレージも含めて比較をするとさらにコスパが良くなります。
つまり、さくらのVPSの料金プランでは、ビジネスユースなどで多く使われる「16GBプラン」「32GBプラン」がコスパがよく、「2GBプラン」や「4GBプラン」などのライトユースなプランはあまりコスパがよくないということがわかります。
下位からミドルグレードプランを使うなら他社との比較しよう
さくらのVPSを使う上で、一番難しいのが下位からミドルグレードプラン。
512MBプランから2GBプランまでは、ストレージ容量が他社VPSよりも多くないため単純な価格比較になり、コスパはあまり良くありません。
4GBプラン以上は他社VPSよりもストレージが多めに設定されているため、ストレージが必要な使い方ならコスパは悪くありません。ただし、Webサーバーのような「ストレージ容量はそこまで必要ない使い方」の場合、他社VPSを選んだ方がコスパが良いでしょう。
上位グレードプランを使うならさくらのVPSはファーストチョイス
さくらのVPSの8GBプラン以上、特に16GBプランと32GBプランは単月契約で最安値クラスの料金設定になっていてコスパは良い料金設定。
しかも、16GBプランと32GBプランはストレージ容量が他社よりも大幅に多いため、ストレージを多く必要とする使い方ならコスパが非常に高く、間違いなくファーストチョイスなVPSプランです。
長期利用が確定しているなら他社VPSの方が有利ケースが多い
社内システムや、個人サーバーなど、スペックが一定期間変わらないことがわかっている用途の場合は、長期利用契約をしてもデメリットが少ないため、長期利用割引を使って最安値プランを選ぶのがベスト。
そうなると、長期利用割引がそこまで大きくないさくらのVPSは価格面で勝負にならないため、他社VPSの方が有利になります。
ただし、16GBプランや32GBプランはストレージ容量も含めて比較すると長期利用契約でもさくらのVPSが安いこともあるため、ストレージを使うかどうかが判断ポイントになります。
さくらのVPSの詳しい情報はこちら
さくらのVPSの支払い方法
各支払い方法の請求タイミングや請求タームなどはサービスごとに異なります。契約前に、必ず公式サイトでチェックしてください。
直接払い
使った分のサーバー費用を、都度、直接支払う、ベーシックな支払い方法
- クレジットカード
- 銀行振込
- 口座振替
- 請求書払い