自宅ゲームサーバーの費用はどれくらい?コスト削減方法
公開日: 2024.5.21
初めてゲームのマルチプレイサーバーを建てると言う方のため、構築するための費用とサーバー運営で重要なランニングコスト、コストダウンの方法を解説します。
自宅でゲームサーバーを建てる場合のコスト
ゲームのマルチプレイサーバーを自宅で建てたい!と言う場合、以下のようなデバイスやインフラが必要になります。
- PC・サーバー本体
- インターネット回線
- ポート解放に対応したルーター
- 電気代
総額でどれくらいかかるかはサーバースペック次第ですが、仮に数人のマルチプレイをするためのゲームサーバーを新品PCで稼働させる場合のコストは以下の通りです。
項目 | 初期費用 | ランニングコスト |
---|---|---|
PC本体 | 50,000円程度 | - |
インターネット回線 | - | 自宅にある場合は追加費用なし |
ポート解放に対応したルーター | 5,000円程度 | - |
電気代 | - | 100〜数千円 |
ゲームサーバー用PCを買う際の注意点
初期費用として一番大きいのはサーバーとするPC本体で、ここをなるべく安いものにするのがポイントです。中古でも良いので、なるべく安く入手しましょう。
ただし、ゲームサーバーを常時稼働させるのでれば、
- ノートPCやタブレットなど「バッテリー内蔵モデル」は避ける
- なるべく省エネPCにする
- 最新のWindowsやLinuxが対応するCPUにする
と言う点に注意しましょう。
ゲームサーバーを常時稼働させる場合、バッテリーモデルにするとバッテリーが劣化して火災などの要因になります。必ずデスクトップPCにしましょう。
想像以上に電気代がかかる点に注意しよう
ゲームや仕事で長時間稼働させるPCですが、それでも睡眠時間や食事の時間などを差し引くと一日10時間程度稼働くらいがほとんど。しかし、ゲームサーバーを常時稼働させるとなると動作時間は24時間になり、1.4倍の電気代を使います。
ここが自宅ゲームサーバーの怖いところで、3時間程度なら10円程度しか電気代を使わないPCでも、24時間365日稼働させていると「チリも積もれば」方式で電気代がどんどん上がっていきます。
PCは最悪下取りしたりフリマなどで売ればお金になって帰ってきますが、使った電気代は返ってこないというのも厳しいポイントです。
自宅でゲームサーバーのコストを削減する方法
省エネPCにして電気代を下げる
自宅でゲームサーバーを稼働させる場合、一番のネックになるのが電気代です。
PC本体は一度支払えば数年は持ちますし、インターネット料金は自宅の場合は固定でしょう。しかし、電気代についてはサーバーを立ち上げている間常にコストとして発生し続けます。
例えば、平均して40W電気を消費するPCで24時間ゲームサーバーを運用した場合、「40W x 24時間 = 960W」を一日で消費します。1kWを30円とした場合、月間で900円近い出費、年間で1万円オーバーの出費です。
ゲームサーバーのコストを下げたいなら、まずは電気代を下げるのがベストです・
例えば、IntelのN100シリーズやCeleronなどの省エネCPU搭載マシンに変更することで、電気代を半分以下にすることも可能です。ゲームよってはライズベリーパイなどのマイコンなどでゲームサーバーを建てることも可能で、その場合の電気代は月間100円ほどまで下げることが可能になるでしょう。
また、HDDをSSDにしたり、不要な常駐アプリを削除するなど、なるべくサーバー自体が電気を使わないようにするのも大事です。
常時起動を止める
友達と楽しむだけのサーバーなど、人気ゲームサーバーでなければ、24時間365日稼働している必要はありません。ですので、使い時だけサーバーを起動するようにすれば、自宅ゲームサーバーのコストを大幅にカットできます。
先ほどの例で言うと、24時間常時起動で一ヶ月900円近い電気代がかかる想定でしたが、毎日3時間だけにすると単純に1/8のコストになります。
電気代の観点ではPCが瞬間的に使う電気の量も大事ですが「時間」と言う軸が非常に重要になるため、最初のうちはなるべく常時稼働をしないのがベストです。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。