話題のWebサーバーLiteSpeedとは?特徴やインストール方法まとめ
公開日: 2020.1.20
従来のサーバーに比べて圧倒的に速いと話題のWebサーバーLiteSpeed。LiteSpeedの特徴やインストール方法をまとめました。
LiteSpeedとは
LiteSpeedは、LiteSpeed Technologies社が開発しているWebサーバーアプリケーション。エンタープライズ版は有料ですが、誰でも使える無料版も用意されています。
レンタルサーバーでもVPSでもクラウドサーバーでも、サーバーでWebサイトを表示させるのは、サーバー側にWebサーバーアプリをインストールする必要があり、これまでは、
- Apache
- IIS(Internet Information Services)
- Nginx
という3つのWebサーバーアプリが主流でした。最近になってLiteSpeedの高速さが評価され、「第4のWebサーバー」などと呼ばれて、レンタルサーバーなどにも採用するサービスが出てきました。
かつてはLinux OSを採用採用したサーバーでは、Apacheが使われることがほとんどでしたが、高速動作が特徴のNginxが登場すると、「Nginxは速い」ということで、独自でサーバーを立てるユーザーの中ではNginxが定番となり、高速を売りにするレンタルサーバーでもNginxが採用されるところが多くなっています。
そんな中、Nginxよりもさらに高速・軽量を売りにしたのがLitespeedです。
LiteSpeedの特徴
ApacheやNginxより高速
まず、LiteSpeedの一番の特徴は、高速さです。公式ページでは、Webアプリで定番のPHPを表示させるのに、ApacheのモジュールPHPより52%高速、nginxより75%高速、WordPressサイトに至っては、Apacheより74.9倍、Nginxより約10倍高速と言われています。(公式サイトより)
WordPressの例はかなり極端なので、LiteSpeed専用のキャッシュプラグインを使用したケースがだとは思いますが、それでもApacheのサーバーよりも高速なのは確かなようです。
.htaccessなどApacheの設定がそのまま使える
LiteSpeedはApacheと上位相互となっているため、.htaccessなどのApache用の設定がそのまま使えます。つまり、WebサーバーをApacheからLiteSpeedに切り替えるだけで、高速なサーバーが手に入るということです。
WordPressやLaravel、Drupalなどの人気フレームワーク向けの公式プラグインが用意されている
LiteSpeedの機能を最大限に活用するための人気フレームワーク向けのプラグインが用意されています。
- WordPress Plugin
- MediaWiki Plugin
- Drupal Plugin
- Joomla Plugin
- OpenCart Extension
- Laravel Extension
プラグインの一覧を見てもわかるように、PHP向けのものばかりですね。
LiteSpeedの使い方
クラウドサーバー・VPSの場合
LiteSpeedは、Linux OS向けにオープンソースとして公開されているので、各OSごとの公式レポジトリを使ってインストールが可能です。
# CentOS
rpm -Uvh http://rpms.litespeedtech.com/centos/litespeed-repo-1.1-1.el7.noarch.rpm
yum -y install openlitespeed
# Ubuntu
wget -O - http://rpms.litespeedtech.com/debian/enable_lst_debian_repo.sh | bash
apt install openlitespeed
レンタルサーバーの場合
レンタルサーバーの場合、Webサーバーアプリケーションの選択はサーバー提供会社にあるので、ユーザーでできるのは「LiteSpeed採用レンタルサーバーを選ぶ」ということだけです。
有名どころでいうと、ロリポップのベーシックプランがLiteSpeedを採用しています。
話題のWebサーバーLiteSpeedの特徴やインストール方法を見てきました。
レンタルサーバーユーザーの方は、現状選択肢が少ないところですが、数年前まではレンタルサーバーにNginxを採用しているところも少なかったので、この先数年でLiteSpeedが定番化するということもあるかもしれません。
いち早くLiteSpeedを体験したいという方は、LiteSpeed採用サーバーをレンタルするか、VPSやクラウドサーバーに自身でインストールして使ってみてください。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
関連キーワード
共有レンタルサーバーの新着記事
- 共有レンタルサーバー月額100円以下で使えるメール専用サーバーまとめ 2023.11.28
- 共有レンタルサーバー広告なし完全無料のレンタルサーバー「シン・クラウド for Free」がリリース 2023.10.5
- 共有レンタルサーバーレンタルサーバーを画像置き場として使う方法とメリット・デメリット 2022.5.18
- 共有レンタルサーバーレンタルサーバーもウイルス感染する?対策は? 2022.5.17
- 共有レンタルサーバーノートラブルでスムーズなレンタルサーバーの解約の仕方 2022.5.12
- 共有レンタルサーバー動画配信サイトに最適なレンタルサーバーの選び方まとめ 2022.5.11
- 共有レンタルサーバーレンタルサーバーで複数サイト・複数ドメインを管理する際の注意点 2022.5.9
- 共有レンタルサーバーレンタルサーバーをスムーズに引越し・乗り換える方法 2022.5.2