完全無料!Cloudflare + Gitlab Pagesで静的コンテンツの高速ホスティングする
公開日: 2020.5.25
完全無料で静的コンテンツのホスティングを、「Cloudflare + Gitlab Pages」で構築します。レンタルサーバーやVPS、クラウドストレージとの比較も。
実践方法
実践方法は簡単です。
- 静的コンテンツだけを管理するレポジトリを用意
- レポジトリに静的コンテンツと.gitlab-ci.ymlを追加してプッシュ
- Gitlab Pagesで公開(ドメインを追加)
- CloudflareでCDNキャッシュする
という形です。
.gitlab-ci.ymlについては、HTMLファイルのテンプレートを利用すればOKです。
pages:
stage: deploy
script:
- mkdir .public
- cp -r * .public
- mv .public public
artifacts:
paths:
- public
only:
- master
静的コンテンツの配信方法を比べてみる
静的コンテンツ(画像、CSS、JS、動画ファイル)などをホスティングする方法としては、
- レンタルーサーバ
- VPS
- クラウドストレージ
を利用する選択肢があります。
現在では、AWS S3やGoogle Cloud Storageなどのクラウドストレージを利用するケースも多いですが、静的コンテンツだけの配信であれば、Gitlab Pages + Cloudflareの組み合わせで、CDNキャッシュを効かせた高速配信ホスティングが可能です。
今回のGitlab Pages + Cloudflareの方法と機能・料金で比べてみましょう。
サービス | 容量 | 課金 | 転送量上限 | 同居サーバーへの負荷 | ファイルのバージョニング |
---|---|---|---|---|---|
レンタルサーバー | 有限(プランの上限) | 月額 | あり | あり | なし |
VPS | 有限(プランの上限) | 月額 | あり | あり | なし |
クラウドストレージ | なし | 従量課金 | なし | なし | あり |
Gitlab Pages + Cloudflare | 10GB(レポジトリごと) | 無料 | なし | なし | あり |
Gitlab Pagesの無料枠には、「ビルドタイムが月間2,000分まで」という縛りがあるので、レポジトリを頻繁に更新する場合は、追加クォータを購入する必要がありますが、多くのケースで無料枠で収まるでしょう。
また、Gitlab Pagesは転送量無制限で使えます。とはいえ、静的コンテンツはCloudflare側でキャッシュしてしまうため、実際には転送量はそこまで気にしないでも大丈夫でしょう。
Cloudflare + Gitlab Pagesで静的コンテンツの高速ホスティングを無料で実現する方法をみてきました。
レンタルサーバーやVPS、クラウドストレージサービスと比べても圧倒的に安く、ファイルのバージョニングまでできるかなり万能なクラウドストレージが無料で構築できることがわかりました。
使い方によっては非常に便利なので、ぜひ使ってみてください。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
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