最強最安値VPSを探せ!月額500円未満のVPSを徹底比較
更新日: 2024.5.31公開日: 2020.6.22
月額500円未満のワンコインで利用できるVPSを、国内・海外サービスも含めて徹底比較!価格だけでなく、スペックや機能、用途や拡張性なども合わせて比較しています。
単月契約でワンコインなVPS
NTT WebArena Indigo
時間単位のレンタルもできて月額最安値319円という激安VPS。
2022年4月に登場したWebArena Indigoの最安値プラン「768MB」プランは1vCPU、20GB SSD、768MBメモリでIPv6のみで319円(297円から値上げ)、一つ上の「1GB」プランでも月額449円(2023年に7月に349円から値上げ)で、1vCPU、20GB SSD、1GBメモリでIPv4提供となっています。
500円未満のワンコインVPSとしては「1GB」プランが最有力候補です。
スナップショットやファイアウォールなど基本的な機能は揃っていますが、VPS同士の連結ができなかったり、ロードバランサーが提供されていなかったりと、VPSの機能としてはやや少ない印象です。また、サーバープランのアップグレードにも対応していない(スナップショットからの複製には対応)のも、長期間使う上ではデメリットになるでしょう。
ただ、価格面で競合VPSと比較しても圧倒的に安いというメリットは大きいですし、機能が少ないと言っても「VPSに機能を求めない or 制限があっても使いこなせる」という人には問題ないレベルの、必要な機能はきちんと揃っているため、コスパは圧倒的に高い言えます。
レンタルサーバー代わりとしてや、開発用のテストサーバーなどには十分なVPSなので、1台契約しておいても良いレベルです。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
なお、最安値プラン「768MB」プランは、IPv6アドレスのみ提供となっているので注意しましょう。
WebARENA Indigoに月額300円ちょっとで使えるIPv6プランが登場
WebARENA Indigoに月額300円ちょっとで使えるIPv6プランが登場しました。新プランの特徴や、従来の最安値プラントの比較、どんな使い方が良いのかをまとめました。
KAGOYA CLOUD VPS
レンタルサーバーから専用サーバーまで、幅広くサーバー事業を展開する国内企業カゴヤが運営するVPSサービスがKAGOYA CLOUD VPS。
最安値の1GBプランは月額550円でワンコインをちょっと超えてしまいますが、スケールアップに対応していたり、ローカルネットワークの構築が出来たりと、サービス名の通りクラウドに近い使い方が出来る点を考えたら驚異的なコスパです。
VPSというイメージがあまり強くないKAGOYAですが、コスパと長期的な運用が可能な拡張性の高さ、充実したサポートを考えると、実は格安VPSサービスではNTT WebArena Indigoと共にファーストチョイスと言えます。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
ConoHa VPS
使いやすいプラン構成、管理画面、多彩な機能で今や人気定番VPSとなったConoHa VPS。500円未満で契約できるのは、最安値プランである512MBプランのみで、他のワンコインプランがあるVPSよりはサーバースペックが低めなのがデメリット。
ただ、後述する長期利用割引、そしてキャンペーン割引を適用すれば他のプランもワンコインになるので、そちらも加味して選ぶようにしましょう。
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
DTI ServersMan@VPS
こちらもかなり早い段階から月額500円クラスのVPSを提供していたサービス。一時期はワンコインVPSの代名詞的な存在でした。
最安値のPetitプランならメモリ256MBで月額350円、Entryプランでも月額467円で仮想2コア・メモリ1GBのVPSが利用できます。
オプションがメモリ・ストレージの追加くらいしか利用できず、最新のVPSサービスとしては機能がかなり制限されているので、用途はかなり制限されます。
また、VPSの在庫があまり豊富でなく、在庫切れになることもあるので、気軽にVPSサーバーが追加できないのもデメリット。
Vultr
かなり早い段階から5ドル未満のVPSプランを提供していたのがVultr。海外のサービスですが、日本にもサーバーがあるので安心して使えます。ワンコインVPSを探し求めてたどり着く方も多いVPSです。
ただし、月額2.5ドルの最安値プランは東京リージョンでは提供されていない点に注意しましょう。また、月額2.5ドルの最安値プランはIPv4が提供されないので、用途がかなり限定されます。
VULTRの最安値・月額2.5ドルでのVPS運用が意外と面倒だった件
東京にもリージョンがあって、月額2.5ドルから借りられる激安VPS・VULTR。実際に借りて運用してみようと思ったら、思わぬ障壁があったのでメモとして残します。
プライベートネットワークの構築や、自動バックアップやDDOSプロテクション、スナップショットからの新規サーバーの作成など、VPSに欲しい機能は一通り揃っている(むしろ、クラウドに近い感覚で使えるほど豊富)ので、500円未満のVPSに「VPS以上クラウド未満の機能」を求めるのであれば、ファーストチョイスでしょう。
Vultrをまだ使ったことがないという方は、下記のリンクから新規登録すると、100ドル分のクレジットがもらえますので、試してみても良いかと思います。
長期契約で「実質ワンコイン」なVPS
ConoHa VPS
単月契約でのワンコインプランは競合VPSよりもスペック面で弱かったConoHa VPSですが、長期割引適用時に500円未満になるプランは、
- 512MBプラン:326円(36ヶ月契約、キャンペーン非適用時)
- 1GBプラン:542円(36ヶ月契約時、キャンペーン非適用時)
の2つがあり、圧倒的にコスパが高くなります。金額差を考えたら、長期利用をするのであれば1GBプランの方が良いでしょう。
上記の価格はキャンペーンを適用しない通常価格で、ConoHa VPSは大体常時割引キャンペーンをやっているため、キャンペーン価格はさらに安くなります。また、キャンペーン時であれば2GBプランがワンコインになることもあるのでそちらもチェックしましょう。
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
GMOクラウド VPS
数少ない無料お試しが出来るVPSサービスであるGMOクラウド VPSのV0プランは、単月契約では666円ですが、12ヶ月契約だと545円とほぼワンコインの価格に。
GMOクラウド VPSは、仮想1コアから24コアまで対応するプランの豊富さが魅力かつプランアップグレードに対応するVPSなので、とりあえず最安値のV0プランからスタートしてみて、少しずつアップグレードするのもアリです。
サーバー管理ツール「Plesk」を搭載しサーバー管理がしやすいVPSサービス「クラウドVPS by GMO」。初期費用無料で、15日無料お試しが出来るなど、初めての方でも手軽にスタートできるVPSです。
月額500円未満のVPSまとめ
サービス | 契約期間 | 最安値 | 最安値スペック | 課金体系 | 国内サーバー | オプションの豊富さ |
---|---|---|---|---|---|---|
NTT WebArena Indigo | 1ヶ月 | 319円 | 1コア・768MBメモリ | 時間単位 | ● | ▲ |
KAGOYA CLOUD VPS | 1ヶ月 | 550円 | 1コア・1GBメモリ | 時間単位 | ● | ● |
ConoHa VPS | 1ヶ月 | 460円 | 1コア・512MBメモリ | 月単位 | ● | ● |
DTI ServersMan@VPS | 1ヶ月 | 350円 | 1コア・256MBメモリ | 月単位 | ● | ▲ |
Vultr | 1ヶ月 | 2.5ドル | 1コア・512MBメモリ(IPv6のみ) | 時間単位 | ● | ● |
ConoHa VPS | 36ヶ月 | 542円 | 2コア・1GBメモリ | 月単位 | ● | ● |
GMOクラウド VPS | 36ヶ月 | 545円 | 1コア・512MBメモリ | 月単位 | ● | ● |
とりあえずのVPSサーバーなら「NTT WebArena Indigo」
とりあえず自由に使えるVPSサーバーを500円未満でというなら、NTT WebArena Indigoがおすすめ。課金体系も時間単位なので気軽にレンタルできます。
将来的な拡張性は低いですがVPSとして必要な最低限のスペックは備えているので、アクセスの少ないサイトや遊びのテストサイトなどに使うのも良いでしょう。
逆に、複数サーバー構成(WebサーバーとDBサーバーの分離)やロードバランサを利用した負荷分散などはできないので、そこまで見込むのであれば将来的にはNTT WebArena Indigoから別のVPSサービスに移転する前提になるでしょう。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
将来的にスペックアップしたいなら「KAGOYA CLOUD VPS」
月額は安く、でも将来的にスペックアップやサーバーの増強をしたいというのであれば、バランスが良いのはKAGOYA CLOUD VPSです。
スケールアップに対応しているほか、ローカルネットワークの構築にも対応しているので、サービスが成長したらスペックアップして大量アクセスを捌いたり、アプリサーバーとDBサーバーを分離したりと出来ることがたくさんあるため、長く使えます。
もし、現在アクセスのある程度ある、もしくは複雑な構成のサービスを展開している場合は、ワンコインをちょっと超えてしまいますが、KAGOYA CLOUD VPSがファーストチョイスでしょう。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
長期利用をするなら圧倒的に最安値になる「ConoHa VPS」
同じプランのVPSを長期間使うなら、長期利用契約で同等スペック最安値クラスになるConoHa VPSがオススメ。
ConoHa VPSは単月でもある程度安いVPSですが、長期利用契約が破格すぎるので、なるべく長期契約を使ってコスパを高くするのがオススメです。
また、ConoHa VPSの長期利用は「まとめトク(旧VPS割引きっぷ)」という「VPSサーバーの利用権利」を購入する形式になっていて、差額を払えば長期利用適用状態でアップグレードも可能。
一度使うVPSサーバーを決めたら移転はあまりしないという方は、圧倒的に最安値になるConoHa VPSがベストです。
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
海外VPSは現在の為替相場ではコスパがよくない
VultrかDigital Oceanなどの海外VPSは機能が豊富で魅力的ですが、現在の為替相場ではどうしても国内VPSよりも割高になってしまい、円換算 + 決済時の換金手数料を考えたら月額ワンコインどころか1,000円近くなってしまうケースもあるので注意しましょう。
給料がドル建ての方は別ですが、日本円で支払うと考えたら今は国内のVPSを選ぶのがベストです。もし、現在海外VPSを使っている方も、相場の動き次第では国内VPSに移転した方が良いかもしれません。
番外編:ワンコインは超えるけど性能が高い「シンVPS」も検討の価値あり
今回の500円近辺のサーバーという条件に当てはまりませんが、「安くて処理能力が高い = 普通に使えるVPS」を探しているなら、「競合サービスの4倍の処理性能」を売りにしているシンVPSの「1コア・512MBプラン(月額最安値630円)」は検討の価値があるサービスです。
シンVPS 512MBプランと、競合VPSの処理能力をベンチマーク実施すると、シンVPS 512MBは、
- 古い世代の収容サーバーで運営している格安VPSの4GBプラン以上の処理能力
- 比較的新しい世代の収容サーバーで運営しているVPSの同等プランより25%ほど高い処理能力
ということわかりました。
「4倍の処理能力」の実力は?シンVPSの最安値プランをベンチマーク比較
「競合VPSの4倍の処理能力」というシンVPSが、どれくらい処理能力が高いのかUnixBenchmarksを使ってベンチマークし、他社VPSサービスと比較しました。
500円に少し予算を足して「4GBプラン以上の処理能力」になるのであれば、検討する価値は十分にあると言えます。
500円未満のVPSをスペック、料金、機能で徹底比較してみました。
かつては1000円前後が当たり前だったVPSも、今では500円未満のサービスの選択肢がだいぶ出てきました。
用途によって選び方はかなり変わってくるので、用途に合わせて最適なVPSを選んでみてください。
この記事で紹介したサーバーサービス
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
VPSやSaaS、クラウドストレージ、マネージドDBなど手がけるDigitalOceanのVPSサービス。有料無料の複数サービスを組み合わせることで、VPSでありながらクラウドと同等の使い勝手を得ることが出来ます。
サーバー管理ツール「Plesk」を搭載しサーバー管理がしやすいVPSサービス「クラウドVPS by GMO」。初期費用無料で、15日無料お試しが出来るなど、初めての方でも手軽にスタートできるVPSです。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
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