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共有レンタルサーバー

定番共有レンタルサーバー、さくらのレンタルサーバーを1年使ったのでレビュー

公開日: 2019.4.4

定番共有レンタルサーバーである「さくらのレンタルサーバー」を実際に1年使ったので、使い勝手などをレビューしてみました。

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さくらのレンタルサーバーってどんなサービス?

さくらインターネットが提供するレンタルサーバーサービスです。最安値月額129円の共有サーバーから、最上位プランではサーバー一台まるごとレンタルできる「マネージドプラン(12,960円)」まで、幅広いニーズにマッチしたプランを展開しています。

さくらのレンタルサーバー

レンタルサーバーの最大手・さくらインターネットが手がける共有レンタルサーバー。小規模から大規模までほぼ全てのWebサイトにマッチする充実したプランと、豊富な機能が特徴なサービスです。

機能豊富で経済的なプラン

さくらのレンタルサーバーの料金プランは、全体的な手頃な価格になっています。

月額料金は、他のレンタルサーバーと同等ですが、初期費用がかかるので、初期費用無料の他のサービスよりかは初期投資がかかります。

ライトスタンダードプレミアムビジネスビジネスプロマネージドサーバ
月額料金129円515円1,543円2,571円4,628円12,960円
初期費用1,029円1,029円1,029円5,142円5,142円48,600円〜
ディスク容量10GB100GB200GB300GB500GBHDD700GB
SSD360GB

プラン間のスペックの違いは、プラン上はディスク容量のみになっていますが、プランごとの転送量やデータベースの作成個数、ドメイン登録数など細かいスペックが違います。クラウドサーバーやVPSなどと違ってプランによってCPUやメモリの違いはありません。

ボリュームゾーンであるスタンダードプランが515円と、他社のそれと比べると多少高い気もしますが、後述する豊富な無料オプション機能を考えると納得できるプライスです。

さくらのレンタルサーバーが他のVPSと違うところ

さくらのレンタルサーバーのストロングポイントは、料金一覧だけでは測れない豊富な「無料オプション機能」です。

高速PHP

ライトプラン以外の全てのプランで、「モジュール版PHP」が使えます。

モジュール版PHPは、実行するたびにメモリ消費する従来の「CGI版」と異なり、CGIプログラムを別途起動して処理するため、非常に高速に処理がされ、動作の重いWordPressなどのCMSでも高速動作が期待できます。

バックアップ&ステージング機能

さくらのレンタルサーバーのライトプラン以上には、無料でバックアップ&ステージング機能が搭載さています。

バックアップ&ステージング

この機能は、サーバー上のデータ、データベースのバックアップを「スナップショット」で最大8世代まで保存し、管理することができます。

1スナップショット最大30GBまで使えるので、大きなアップデートや最新のWordPressにアップグレードする際にスナップショットを保存しておけば、万が一の際に保存しておいた状態に戻すことができます。

モリサワWebフォント

さくらのレンタルサーバーのライトプラン以上には、無料でモリサワのWebフォントが使えます。

モリサワのWebフォントは、最安値のスタンダードプランでも月額2,000円(25万PV / 月)からなので、500円台のサーバーで無料で使えるのは大きなメリットです。

Typesquare

使えるフォントは30種類もあり、DTPで愛用される新ゴも使えます。

種類フォント名
明朝体リュウミン R-KL / リュウミン M-KL / 見出しミンMA31 / A1明朝
ゴシック体新ゴ R / 新ゴ M / ゴシックMB101 B / 見出しゴMB31 / ナウ-G
丸ゴシック体じゅん 201 / じゅん 501 / 新丸ゴ
デザイン書体フォーク R / フォーク M / 丸フォーク R / 丸フォーク M / カクミン R / 解ミン 宙 B / シネマレター / トーキング / はるひ学園 / すずむし / G2サンセリフ-B
装飾書体新丸ゴ 太ライン
筆書体正楷書CB1 / 隷書101
UD書体UD新ゴ R / UD新ゴ M / UD新ゴ コンデンス90 L / UD新ゴ コンデンス90 M

ただし、月間7.5万PVまでという制限があるので、そこは注意が必要です。

さくらのレンタルサーバーを使う際に知っておきたいこと

ここからは、実際にさくらのレンタルサーバーを使ってみて、「ここは知っておきたい!」というところを見ていきましょう

共有サーバーなのにSSHログインができる!でも、ライトプランはできない

さくらのレンタルサーバーは、共有レンタルサーバーとしては珍しく、サーバーへSSHログインができます。SSHログインができると、独自にアプリをインストールしたり、サーバー設定の自由度があがります。

ただし、ライトプランにはSSHログイン機能がありません。

設定画面が高性能

さくらのレンタルサーバーの管理画面は、アクセス解析がグラフで表示されたり、直近のエラー画面をリストアップしてくれたりと、他の共有レンタルサーバーにはあまりない機能がたくさん搭載されています。

これまで、管理画面のデザインが古臭いくて見づらかったのですが、最近アップデートされたことでその点も改善されました。

リソースブースト機能がある

SNSや大手サイトでリンクがはられると、急激にアクセスが増加することがあります。

さくらのレンタルサーバーでは、HTTPの同時接続数及び転送量上限値を緩和する機能があって、一時的にサーバーが処理出来るリソースを増やすことができます。

他のサーバーには中々ない機能で、料金プランをあげることなく一時的なアクセスを捌くことができるのは大きなメリットです。

最安値のライトプランは、年額一括払いのみ

月額129円という激安なライトプランですが、こちらは年額一括払いしか選択できません。

それで年額1,543円と格安なので、MySQLを使わない場合は、ライトプランのコスパは魅力的です。また、WordPressのデータベースをSQLiteにしする裏技を使えば、WordPressサイトを設置することも可能です。

実際に、いくつかSQLiteでWordPressのサイトを運営していますが、SUPER CACHEなどのプラグインと併用すれば、速度的にも問題ありません。

請求書払いができる

会社でサーバーをレンタルする際、クレジットカードやコンビニ払いではなく、請求書払いが必須というケースもあります。そういったケースでも、さくらのレンタルサーバーでは請求書払いに対応しているので問題ありません。

個人用途では気にならない点ですが、受託案件などでサーバーを選ぶ際に意外「と請求書払い必須」というケースもあるので、他企業にもオススメしやすいポイントです。


全部揃った万能サーバー

さくらのレンタルサーバーをレビューしてきました。

筆者自身も、個人用途で1年利用していますが問題があったこともほぼありませんし、受託案件でサーバーを紹介する際には、まず最初に提案するのがさくらのレンタルサーバーです。

さくらのレンタルサーバーは、個人用とでも法人用途でも、大規模でも小規模でも、どんなWebサイトでもこなせる万能サーバーと言えるでしょう。

この記事で紹介したサーバーサービス


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

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