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静的サイトジェネレータ・サイトの記事管理のベストプラクティス

更新日: 2023.11.28公開日: 2021.1.27

静的サイトジェネレータで生成するサイトを運営する時の記事管理のベストプラクティスをまとめました。複数人で運用する際、一人で運用する際の違いや注意点や便利なサービス・機能の紹介も。

編集ノート:SERVERSUSでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

複数人で静的サイトジェネレータのサイトを管理している場合

記事の管理方法が最重要ポイント

静的サイトジェネレータを使ったサイトを複数人で管理する場合は、「どうやって記事を管理するのか?」が運用の最重要ポイントであり、一番難しいところでもあります。

WordPressなどのCMSでは、動的に記事とサイト表示を管理するため、アカウントさえ切り分けてしまえば、複数人でのサイト運営は比較的楽でした。

一方で、静的サイトジェネレータでは、コンテンツの管理はファイルベースで、複数人で管理する場合はリモートレポジトリを使うくらいしか方法がありません。複数人でサイトを管理する場合はWordPressなどのCMSとは使い勝手が大きく異なるのです。

複数人でリモートレポジトリを管理する繁雑さ

WordPressと静的サイトジェネレータの記事管理で違う点は、

  • サイトの表示はビルド&デプロイベース
  • 記事の保存はレポジトリのコミットベース

という点です。

つまり、同じところを複数人で編集すると、ブランチを分けないとコンフリクトしますし、ブランチを分けたらどこかのタイミングでマージする必要が出てきます。

こうした手間は「リアルタイム更新が前提」のWordPressから移転してくると、最初はかなり繁雑に感じるかもしれません。

Netlifyの「netlify cms」を使って複数人での管理機能を追加しよう

こうした静的サイトジェネレータの煩雑さから解放してくれるのがNetlifyが提供している「netlify cms」です。

netlify cmsでは「Editional Workflow」という機能があって、下書きと承認リリースという機能を擬似的に追加できます。

Publish Mode | netlify cms

netlify cmsはGitレポジトリを経由した、マークダウン形式のファイル管理を前提としているので、多くの静的サイトジェネレータに対応しています。

ヘッドレスCMSを使うのもあり

FORESTRYなどのヘッドレスCMSサービスを使えば、静的サイトジェネレータの記事をオンラインで管理することが出来ます。

FORESTRY

FORESTRYではグループ機能は有料プランになりますが、Netlifyなどのホスティングサービスと組み合わせることで、静的サイトジェネレータのサイトをほとんどWordPressのように使うことが出来ます。

FORESTRYの有料プランは、記事管理サイト数も無制限になるので、複数サイトを運営している方なら課金する価値はあるでしょう。

ヘッドレスCMSは、その他にもStrapi、Directus、baserCMS、Concrete CMSなどがあり、VPSで簡単に立ち上げができるケースもあるので、まずは試してみるのもありです。

静的サイトジェネレータ・サイトの管理が一人の場合

リモートレポジトリで管理するとビルド機能付きホスティングサーバーが利用可能

サイトの管理を一人で行なっている場合は、記事管理は自由ですが、リモートレポジトリで管理するとビルド機能がついているホスティングサーバーを利用できます。

ビルド機能がついているホスティングサービスを使うと、レポジトリにプッシュするだけで記事の公開ができるので、記事の管理・運用がグッと楽になります。

ビルドをローカルで行うならバックアップだけ気をつけよう

静的サイトジェネレータで出力したサイトはただのHTMLサイトですので、ビルド機能をオンラインで実行せずローカルで実行するのであれば、リモートレポジトリでの記事管理も必須ではありません。普通のファイルと同様に、ローカルで管理すれば良いでしょう。

ただし、バックアップという意味ではリモートレポジトリを使ったほうが安心です。リモートレポジトリを使わないなら、記事ファイルはGoogle Driveなどのクラウドと同期するようにして、確実にバックアップするようにしましょう。


静的サイトジェネレータで生成するサイトを運営する時の、記事管理のベストプラクティスについて見てきました。

ホスティングという面ではシンプルで簡単な静的サイトですが、複数人での記事管理となると意外と複雑になります。

記事管理はサイトの生命線ですので、しっかりと運用を確認してからスタートするようにしましょう。


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

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