生成AI向けGPUサーバー「XServer VPS for GPU」がリリース
公開日: 2024.11.15
エックスサーバーは、NVIDIA L4 Tensor コア GPUを利用できる仮想サーバー「XServer VPS for GPU」をリリースしました。
生成AIに最適なVPSサービス
XServer VPS for GPUは、その名の通りdGPUを搭載したVPSです。dGPUには「NVIDIA L4」を搭載。AIを使った画像や文章の生成や、モデル学習用に最適なVPSとなっています。
同様のサービスでは、ConoHaの「ConoHa VPS GPU」やWebARENAの「WebARENA IndigoGPU」などがあります。
XServer VPS for GPUのスペック
XServer VPS for GPUのスペックを見てみましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
GPUカード | NVIDIA L4 Tensor コア GPU |
GPUカード搭載数 | 1枚 |
GPU搭載メモリ(VRAM) | 24GB |
vCPU | 24コア |
メモリ | 120GB |
OS | Ubuntu 22.04LTS |
ストレージ(SSD) | 150GB(RAID10) |
データセンター | 日本 |
アプリイメージ | Automatic1111 / InvokeAI / NVIDIA Container Toolkit / Ubuntu |
インターネット帯域 | 10Gbps共有 |
注目のGPUは、NVIDIAのL4を搭載。vCPUコア数が24コアとかなり多めな設定です。
他GPUサーバーと比較
他社のGPUサーバーとスペックを比較してみましょう。
項目 | XServer VPS for GPU | ConoHa VPS GPU | WebARENA IndigoGPU |
---|---|---|---|
GPUカード | NVIDIA L4 | NVIDIA H100 NVIDIA L4 | NVIDIA A100 |
GPUメモリ | 24GB | 24GB/80GB | 16GB/40GB |
vCPU | 24コア | 20コア/22コア | 15コア |
メモリ | 120GB | 128GB/228GB | 50GB/115GB |
ハイエンドなスペック構成になっているConoHa VPS GPUやWebARENA IndigoGPUと比較すると、XServer VPS for GPUは大規模なモデルのトレーニングなどではなく、学習済みのモデルでの生成AIの利用に最適なスペックと言えます。
XServer VPS for GPUのプラン
リリース時点ではXServer VPS for GPUのプランは「GPU L4プラン」の一つで、
- 時間あたりが150円
- 月額最大: 88,000円
となっています。
同等スペックの競合GPUサービスよりも10%ほど安くなっており、先行するGPUサーバーから乗り換えるだけでも、10%ほどコストが削減できます。
ただし、NVIDIA H100などの上位スペックのGPUのラインアップがないため、大規模なモデルのトレーニングや高精度な推論が必要な場合は、XServer VPS for GPU以外を選ぶことになります。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。