生成AI向けGPUサーバー「XServer VPS for GPU」がリリース
エックスサーバーは、NVIDIA L4 Tensor コア GPUを利用できる仮想サーバー「XServer VPS for GPU」をリリースしました。
生成AIに最適なVPSサービス
XServer VPS for GPUは、その名の通りdGPUを搭載したVPSです。dGPUには「NVIDIA L4」を搭載。AIを使った画像や文章の生成や、モデル学習用に最適なVPSとなっています。
同様のサービスでは、ConoHaの「ConoHa VPS GPU」やWebARENAの「WebARENA IndigoGPU」などがあります。
XServer VPS for GPUのスペック
XServer VPS for GPUのスペックを見てみましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
GPUカード | NVIDIA L4 Tensor コア GPU |
GPUカード搭載数 | 1枚 |
GPU搭載メモリ(VRAM) | 24GB |
vCPU | 24コア |
メモリ | 120GB |
OS | Ubuntu 22.04LTS |
ストレージ(SSD) | 150GB(RAID10) |
データセンター | 日本 |
アプリイメージ | Automatic1111 / InvokeAI / NVIDIA Container Toolkit / Ubuntu |
インターネット帯域 | 10Gbps共有 |
注目のGPUは、NVIDIAのL4を搭載。vCPUコア数が24コアとかなり多めな設定です。
他GPUサーバーと比較
他社のGPUサーバーとスペックを比較してみましょう。
項目 | XServer VPS for GPU | ConoHa VPS GPU | WebARENA IndigoGPU |
---|---|---|---|
GPUカード | NVIDIA L4 | NVIDIA H100 NVIDIA L4 | NVIDIA A100 |
GPUメモリ | 24GB | 24GB/80GB | 16GB/40GB |
vCPU | 24コア | 20コア/22コア | 15コア |
メモリ | 120GB | 128GB/228GB | 50GB/115GB |
ハイエンドなスペック構成になっているConoHa VPS GPUやWebARENA IndigoGPUと比較すると、XServer VPS for GPUは大規模なモデルのトレーニングなどではなく、学習済みのモデルでの生成AIの利用に最適なスペックと言えます。
XServer VPS for GPUのプラン
リリース時点ではXServer VPS for GPUのプランは「GPU L4プラン」の一つで、
- 時間あたりが150円
- 月額最大: 88,000円
となっています。
同等スペックの競合GPUサービスよりも10%ほど安くなっており、先行するGPUサーバーから乗り換えるだけでも、10%ほどコストが削減できます。
ただし、NVIDIA H100などの上位スペックのGPUのラインアップがないため、大規模なモデルのトレーニングや高精度な推論が必要な場合は、XServer VPS for GPU以外を選ぶことになります。
この記事で紹介したサーバーサービス
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「XServer VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。