【無料で使える分析可視化ツール環境】 DockerでMetabaseサーバーを立ち上げる方法
DockerでMetabaseサーバーを立ち上げて、同じくDockerで立ち上げているMySQL DBのデータを分析をする、「無料で使える分析可視化ツール環境」の構築方法を解説します。
Metabaseとは?
Metabase はオープンソースのデータ分析アプリケーションです。
SQL の知識がなくてもデータを可視化できる BI(ビジネスインテリジェンス)ツール の一種で、データベースに接続してダッシュボードやレポートを作成できます。
Metabaseを自前サーバーで立ち上げる方法
Metabaseは、Metabaseが運営するクラウドを使うか、OSS版を自前サーバーに展開して使うかの二択がありますが、今回は、自前のサーバー(VPSやローカルサーバー)でMetabaseを展開する方法を取ります。
VPSでMetabaseサーバーを単体で立ち上げるのであれば、アプリケーションテンプレートを用意しているVPSを選ぶのが、一番簡単で素早く立ち上げができるためおすすめです。

【2025年版】OSS可視化ツール「Metabase」を簡単構築できるVPSサービスを徹底比較!
データベースのデータを独自の設定で可視化できるOSS「Metabase」。構築が意外と手間ですが、「秒で構築」も可能なVPSサービスを比較します。
今回は、VPSでもローカルでも共通で管理がしやすい、Dockerを使った方法をご紹介します。アプリの利用料は無料なので、ローカル環境で構築すれば「完全無料」で分析可視化ツール環境を構築できますし、VPSを使った場合でも、低コストで構築可能です。
DockerでMetabaseサーバーを立ち上げる
Metabaseコンテナの立ち上げ
Metabaseコンテナを立ち上げます。Dockerはインストール済みの前提です。
まずは、Metabaseの公式イメージをダウンロードします。
docker pull metabase/metabase:latest
続いて、コンテナを立ち上げます。Metabaseのデフォルトポートは3000番ですが、「-p」の後ろに任意のポートを指定することもできます。
docker run -d -p 3300:3000 --name metabase metabase/metabase
この場合は、3300番でリッスンして、Dockerコンテナ内で3000番に繋げることになります。
自社サーバーやVPSでドメインを使って外部からアクセスを可能にする場合は、nginxコンテナなどと組み合わせることで、独自ドメインで運用することも可能です。
初期設定
先ほど指定したポートでブラウザからアクセスすると、初期設定画面が出てきます。
localhost:3300
ブラウザに表示されたMetabaseの初期設定ウィザードを進めていけば、無事Metabaseサーバーが完成します。
DockerコンテナとMySQLデータベースを連携する
Metabaseでは各種DBと連携させて使うことができるようになっています。今回は、同じDocker環境内の別のコンテナで実行中のMySQLサーバーを追加してみます。
とりあえず何も考えずに「localhost:3306」で設定をすると、Dockerの場合は次のようなエラーが起こります。
Could not connect to address=(host=db)(port=3306)(type=master) : (conn=33) Access denied for user 'root'@'172.18.0.4' (using password: YES) Current charset is UTF-8. If password has been set using other charset, consider using option 'passwordCharacterEncoding'
これは、Docker内で「Metabaseコンテナ」と「MySQLデータベースコンテナ」が同一ネットワークにいないことで発生します。異なるネットワークに属しているコンテナ同士は直接通信できません。
なので、MetabaseコンテナをMySQLコンテナが所属しているネットワーク(ここでは仮に「dev-network」)に参加させます。
docker network connect dev-network metabase
そうすると、MetabaseからはMySQLコンテナにアクセスが可能になります。
もし、外部のDBサーバーなどで稼働しているDBと接続する場合は、「追加のJDBC接続文字列オプション」フィールドに以下の文字列を追加する必要があるケースもあります。
allowPublicKeyRetrieval=true
Metabaseはクラウド版だと月額85ドルもする高額なサービスですが、OSS版があるおかげで、無料で自前のデータの分析をサクサク行うことができます。
Metabaseと同様のアプリを一から構築するとかなりの手間がかかるので、自社でデータ分析アプリの導入を考えている方は、ぜひ検討してみてください。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
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