静的サイトホスティングサービスの転送量課金単価を徹底比較
更新日: 2023.2.3公開日: 2021.1.19
静的サイトホスティングサービスの転送量課金単価を徹底比較!転送量最安値のサービスや、国内の共有レンタルサーバーとの転送量1GBあたりのコスパ比較も。
Netlify
Netlifyは、様々な静的サイトをビルド&デプロイ&ホストができるプラットフォームです。無料プランである「STARTER」では月間転送量100GBまでが無料枠で使え、それ以降は100GBごとの従量課金です。上位グレードも同様で、「PRO」では月間1,000GBまで、「BUSINESS」は1,500GBまで月額料金に含まれます。
超過分の従量課金は全てのプランで同一で、100GBごとに55ドル。かつては「100GB単位で20ドル」でしたので、大幅に値上げされています。
ホスティング | プラン | 月額 | 転送量無料枠 | 超過分 | 超過分の1GB単価 |
---|---|---|---|---|---|
Netlify | STARTER | 0 | 100GB | $55(100GB) | $0.55 |
Netlify | PRO | $19 | 1,000GB | $55(100GB) | $0.55 |
Netlify | BUSINESS | $99 | 1,500GB | $55(100GB) | $0.55 |
Vercel(now.sh)
静的サイトホスティングではNetlifyと2大勢力を成しているのがVercel。かつてはnow.shでした。
Vercelではプランがアップグレードされて、全プランで「転送量」「ビルドタイム」「サーバーレスファンクションの実行」が無制限になっています(転送量以外は日次などで制限あり)。
ホスティング | プラン | 月額 | 転送量無料枠 | 超過分 | 超過分の1GB単価 |
---|---|---|---|---|---|
Vercel | Hobby | 0 | 無制限 | - | - |
Vercel | Pro | $20 | 無制限 | - | - |
Vercel | BUSINESS | - | 無制限 | - | - |
AWS S3
静的サイトを格安でホストするというブームの火付け役にもなったのが、AWSのS3。格安ではありますが、トライヤル期間を過ぎると無料枠がなく、転送量に応じて料金が発生します。
AWS S3は、
- ストレージの利用容量
- 下り転送量
- 読み込み・書き込み回数
で料金が決まりますが、今回は、1GBストレージ、データ転送量1GB、読み込み・書き込み回数10,000回と仮定して試算しました。
ホスティング | プラン | 月額 | 転送量無料枠 | 超過分 | 超過分の1GB単価 |
---|---|---|---|---|---|
AWS S3 | - | - | - | 2円(1GB) | 2円(1GB) |
実際には、CDNであるCloudFrontと組み合わせることが多いため、S3単体での料金だけでは参考程度ですが、Netlifyと比較しても1/10程度の価格です。
Google Cloud Storage
クラウドとしては後発のGoogleですが、AWSと違って無料枠があるのが大きな特徴です。
Google Cloud StorageもAWSと同じ課金体系で、
- ストレージの利用容量
- 下り転送量
- 読み込み・書き込み回数
で価格が決まります。1GBストレージ、データ転送量1GB、読み込み・書き込み回数10,000回と仮定して試算しました。
ホスティング | プラン | 月額 | 転送量無料枠 | 超過分 | 超過分の1GB単価 |
---|---|---|---|---|---|
Google Cloud Storage | - | 1GB | - | 2円(1GB) | 2円(1GB) |
こちらもCloud CDNを使うケースが多くなるので、実態とは少し異なるかもしれませんが、参考数値になりますが、概ねAWS S3と同じ、無料枠の分だけ少し安くなるイメージです。
Github Pages
リモートレポジトリサービスのGithubのホスティングサービス・Github Pages。こちらは100GBまでの転送量が無料で、それ以上については上限が近くなるとメールが届いて、サポートと料金の相談をするという形のようです。
ホスティング | プラン | 月額 | 転送量無料枠 | 超過分 | 超過分の1GB単価 |
---|---|---|---|---|---|
Github Pages | - | 100GB | - | 不明 | 不明 |
Gitlab Pages
Githubよりも先にCI/CDやホスティングをスタートしていたリモートレポジトリサービス・Gitlab。こちらは公式での記載はありませんが、転送料金は無制限のようです。
ホスティング | プラン | 月額 | 転送量無料枠 | 超過分 | 超過分の1GB単価 |
---|---|---|---|---|---|
Gitlab Pages | - | 0 | 無制限 | - | - |
静的サイトホスティングサービスの転送量最安値は?
比較するまでもないですが、転送量の最安値は無制限のVercelとGitlab Pagesになります。いつまで無制限になるかはわかりませんが、静的サイトの場合は移転も容易なので、これから静的サイトをホストするならVercelかGitlab Pagesがベストでしょう。
ホスティング | プラン | 月額 | 転送量無料枠 | 超過分 | 超過分の1GB単価 |
---|---|---|---|---|---|
Vercel | Hobby | 0 | 無制限 | - | - |
Gitlab Pages | - | 0 | 無制限 | - | - |
Vercel | Pro | $20 | 無制限 | - | - |
Vercel | BUSINESS | - | 無制限 | - | - |
AWS S3 | - | - | - | 2円(1GB) | 2円(1GB) |
Google Cloud Storage | - | 1GB | - | 2円(1GB) | 2円(1GB) |
Github Pages | - | 100GB | - | 不明 | 不明 |
Netlify | STARTER | 0 | 100GB | $55(100GB) | $0.55 |
Netlify | PRO | $19 | 1,000GB | $55(100GB) | $0.55 |
Netlify | BUSINESS | $99 | 1,500GB | $55(100GB) | $0.55 |
レンタルサーバーと1GBあたりの転送量課金で比較
無制限のサービスをのぞいて、従量課金のあるホスティングサービスと、月額料金が安いレンタルサーバーの1GBあたりのp転送量コスパを比較してみます。
ホスティング | プラン | 月額 | 転送量無料枠 | 1GB単価 |
---|---|---|---|---|
AWS S3 | - | - | - | 2円(1GB) |
Netlify | STARTER | 0 | 100GB | $0.2(¥20) |
ロリポップ | ライト | ¥275〜 | 3TB | ¥0.1 |
さくらのレンタルサーバー | ライト | ¥131〜 | 1.2TB | ¥0.11 |
コアサーバー | CORE-MINI | ¥218〜 | 無制限 | - |
Conoha WING | ベーシック | ¥640〜 | 9TB | ¥0.07 |
レンタルサーバーでは、コアサーバーの転送料無料という破格なサービスもありますが、概ね1GBあたり0.1円前後というのが多くなります。AWS S3やGoogle Cloud Storageと比較すると1/20、Netlifyと比較すると1/200と激安です。
転送量だけを見たらレンタルサーバーの方がコスパはいいですが、NetlifyやGitlab Pagesなどには月額料金の無料枠があるので、「無料枠で収まるのかどうか」が判断ポイントになりそうです。
静的サイトホスティングサービスの転送量課金単価を徹底比較してきました。
無料枠もあり、CI/CDがついているなど特徴の多い静的サイトホスティングですが、転送量が多いサイトならレンタルサーバーの方がコスパが良い場合もあり、総合的に判断して利用するのが良いでしょう。
低価格から中規模まで、幅広いニーズに対応できるロリポップ!レンタルサーバー。低価格で最低一ヶ月から利用できる柔軟な契約体系で、Webサイト運営に必要な機能が全て揃っています。
レンタルサーバーの最大手・さくらインターネットが手がける共有レンタルサーバー。小規模から大規模までほぼ全てのWebサイトにマッチする充実したプランと、豊富な機能が特徴なサービスです。
レンタルサーバー入門から大規模サイトまで守備範囲の広い共有レンタルサーバー。初期費用無料と導入コストを下げつつ、転送量や登録ドメイン数が無制限など、他のレンタルサーバーでは物足りないというユーザーにもマッチしたサービスになっています。
人気VPSサービス「Conoha VPS」から登場した共有レンタルサーバーサービス。これまでの共有レンタルサーバーの常識を覆す、「時間単位レンタル」や「vCPU・メモリのリザーブド」など、他の共有レンタルサーバーにはないサービスが特徴です。
この記事で紹介したサーバーサービス
人気VPSサービス「Conoha VPS」から登場した共有レンタルサーバーサービス。これまでの共有レンタルサーバーの常識を覆す、「時間単位レンタル」や「vCPU・メモリのリザーブド」など、他の共有レンタルサーバーにはないサービスが特徴です。
低価格から中規模まで、幅広いニーズに対応できるロリポップ!レンタルサーバー。低価格で最低一ヶ月から利用できる柔軟な契約体系で、Webサイト運営に必要な機能が全て揃っています。
レンタルサーバーの最大手・さくらインターネットが手がける共有レンタルサーバー。小規模から大規模までほぼ全てのWebサイトにマッチする充実したプランと、豊富な機能が特徴なサービスです。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
関連キーワード
サーバレスの新着記事
- サーバレスCloudflare R2の料金体系・無料枠まとめ 2024.8.21
- サーバレスCloudflare R2をCyberduckで使う方法 2024.7.31
- サーバレスAIの学習ボット・クローラーからサイトを守るメリットとブロックする方法 2024.7.19
- サーバレスCloudFlare Pagesのビルド環境の違い 2024.5.9
- サーバレスCloudflare D1の料金体系・無料枠まとめ 2024.3.25
- サーバレスCloudflare PagesでNuxt3のビルド時に「ENOENT: no such file or directory」エラーの対象方法 2024.3.21
- サーバレスGitlab CLIでpush時に「glab auth not found」となった際の対処方法 2024.3.19
- サーバレスCloudFlare Workers AIの料金体系・無料枠まとめ 2024.2.2