WebARENA Indigoに月額300円ちょっとで使えるIPv6プランが登場
更新日: 2023.7.3公開日: 2022.5.6
WebARENA Indigoに月額300円ちょっとで使えるIPv6プランが登場しました。新プランの特徴や、従来の最安値プラントの比較、どんな使い方が良いのかをまとめました。
※2023年7月1日にWebARENA Indigoの料金改定があり、IPv6プランは297円から319円になっています。
初期費用無料で月額319円から使える激安VPSが登場
業界最安値クラスのVPSサービス・WebARENA Indigoに、月額料金が300円を切る激安プランとして登場したIPv6プラン。(現在は319円)
IPv6プランはサーバーのIPアドレスがIPv6のみで、月額319円(プランリリース時は297円)で、CPUが1コア、メモリ768MB、ストレージが20GBというスペック。
2023年7月1日の料金改定後の1GBプラン(IPv4付き)は449円なので、130円安くなります。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
IPv6のみだと何が違う?
今回の新プランはサーバーがIPv6アドレスしか持っていないため、IPv4環境からアクセスが出来ないほか、VPSサーバーからIPv4サーバーへのアクセスも出来ません。
Webサーバーとして運用する場合は、ClouldflareなどのCDNサービスをフロントにすることで、IPv4環境のユーザーがIPv6のサーバーにアクセスすることは可能ですが、
- サーバー管理者もIPv6環境である必要がある
- VPSサーバーからアクセスする外部サーバーもIPv6縛り
という制限があります。
特に(2)のVPSサーバーからアクセスする外部サーバーのIPv6縛りが意外と厳しい場合があります。
この辺りは、下記のVultrの2.5ドルプラン(IPv6のみプラン)についての記事にまとめてあるので、そちらもご覧ください。
VULTRの最安値・月額2.5ドルでのVPS運用が意外と面倒だった件
東京にもリージョンがあって、月額2.5ドルから借りられる激安VPS・VULTR。実際に借りて運用してみようと思ったら、思わぬ障壁があったのでメモとして残します。
IPv4ありの最安値プランと比較
従来のWebARENAの最安値プランとスペック等を比較してみます。
サーバー | IPv6専用プラン | 従来の最安値プラン |
---|---|---|
月額料金 | ¥319 | ¥449 |
CPU | 1コア | 1コア |
メモリ | 768MB | 1GB |
ストレージ | SSD 20GB | SSD 20GB |
ネットワーク | 100Mbps | 100Mbps |
IPアドレス | IPv6 | IPv4(後日IPv6も付与) |
大きな違いは付与されるIPアドレスですが、メモリが768MBに300MBほどダウングレードされている点も見逃せません。
メモリが4GBや8GBのVPSを使っている場合は300MBの違いは誤差範囲ですが、1GB未満のVPSはただでさえ少ないメモリの最適化との戦いでもあるので、300MBの差は大きいと言えます。
なお、WebARENA Indigoの従来プランは現状IPv4アドレスのみとなっていますが、2022年6月からIPv6にも対応予定となっているため、IPv6アドレスが必要だからといって、この格安プランを契約する必要はありません。
IPv6プランはどんな使い方が良い?
WebARENA Indigoの新プランのメリットは価格です。月額319円というと、ちょっとしたレンタルサーバーくらいの値段ですので、この値段でVPSサーバーがレンタルできるというのはメリットでしょう。
その意味では、単純なWebサイトホスティングやバックアップサーバー、アクセス頻度の低いDBサーバーなどに最適なVPSと言えます。
ただし、IPv6オンリー環境はそこそこ知識が必要なので、価格が安いからと言って初心者向けというわけではなく、むしろ使い方をわかっている(制限された環境でも使いこなせる)中級者以上向けのVPSと言えます。
WebARENA Indigoは時間単位課金がベースなので、まずはトライしてみて、どんな使い勝手なのかを知るのもアリでしょう。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
この記事で紹介したサーバーサービス
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
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