VPSのDockerアプリケーションイメージでEC-CUBEサイトを超速で構築する方法
公開日: 2024.7.20
Dockerのアプリケーションイメージを用意しているVPSサービスを使って、EC-CUBEサイトを超速で構築する方法を解説します。この方法なら10分もあればEC CUBEサイトを高速VPSで構築できます。
DockerのアプリテンプレートがあるVPSからインスタンスを作成
LinuxへのDockerのインストールは現在はかなり簡単にはなっていますが、多くのVPSサービスがDockerがシステムに組み込まれた状態のOSイメージを用意しているので、そちらを使うのがベストです。
DockerのアプリケーションテンプレートがあるVPSサービスで、かつ月商100万円程度(EC-CUBEクラウド・Liteプランでは月額13,300円)に対応するVPSプランは以下のページで詳しくガイドをしていますので、そちらもご参照ください。
【2024年版】EC-CUBEを簡単構築できるVPSサービスを徹底比較!
無料のECサイト構築システム「EC-CUBE」を簡単構築できるVPSサービスを徹底比較。EC-CUBE公式クラウドよりも安く、ハイスペックなサーバーで運用することが可能なサービスを紹介。
サービスを選んでインスタンスを作成したら、SSHでサーバーにログインをします。
docker-compose.ymlを作成
インスタンスにSSHでログインしたら、任意のディレクトリでdocker-compose.ymlを作成します。
ec-cubeというディレクトリを作って、そこにdocker-compose.ymlを作成すると管理しやすいでしょう。
docker-compose.ymlはEC-CUBE公式のものをベースにしています。
networks:
backend:
driver: bridge
volumes:
mailcatcher-data:
driver: local
### ignore folder volume #####
var:
driver: local
vendor:
driver: local
node_modules:
driver: local
services:
### ECCube4 ##################################
ec-cube:
image: ${REGISTRY:-ghcr.io}/${IMAGE_NAME:-ec-cube/ec-cube-php}:${TAG:-8.1-apache}
ports:
- 80:80
- 443:443
volumes:
- "var:/var/www/html/var"
- "vendor:/var/www/html/vendor"
- "node_modules:/var/www/html/node_modules"
environment:
APP_ENV: "prod"
APP_DEBUG: 0
DATABASE_URL: "sqlite:///var/eccube.db"
DATABASE_SERVER_VERSION: 3
DATABASE_CHARSET: 'utf8'
MAILER_DSN: "smtp://mailcatcher:1025"
ECCUBE_AUTH_MAGIC: "<change.me>"
ECCUBE_TIMEZONE: "Asia/Tokyo" # タイムゾーン
ECCUBE_CURRENCY: "JPY" # 通貨
ECCUBE_ADMIN_USER: "admin" # 管理画面の初期ユーザー名
ECCUBE_ADMIN_PASS: "password" # 管理画面のユーザーパスワード
ECCUBE_ADMIN_ROUTE: "admin"
# TRUSTED_HOSTS: '^127.0.0.1$$,^localhost$$'
# ECCUBE_LOCALE: "ja"
# ECCUBE_USER_DATA_ROUTE: "user_data"
# ECCUBE_ADMIN_ALLOW_HOSTS: []
# ECCUBE_FORCE_SSL: false
# ECCUBE_PHPINFO_ENABLED=false
# ECCUBE_TEMPLATE_CODE: "default"
# ECCUBE_COOKIE_NAME: "eccube"
# ECCUBE_COOKIE_PATH: "/"
# ECCUBE_COOKIE_LIFETIME: 0
# ECCUBE_GC_MAXLIFETIME: 1440
networks:
- backend
### Mailcatcher ##################################
mailcatcher:
image: schickling/mailcatcher
ports:
- "1080:1080"
- "1025:1025"
networks:
- backend
EC-CUBE公式のdocker-compose.ymlの設定では、ローカルでテストする前提なのか
environment:
APP_ENV: "dev"
APP_DEBUG: 1
として、開発モード1&デバッグモード2で立ち上げるようになっています。
ここは公開サーバーで使うなら、
environment:
APP_ENV: "prod"
APP_DEBUG: 0
とすれば良いでしょう。
docker-composeコマンドでサーバーを起動
ここまで設定が書けたら、docker-composeでコンテナを立ち上げるだけです。
docker-compose up -d
docker-compose.ymlで設定を変えた時は、
docker-compose stop
docker-compose up -d
で再起動をすれば設定がリロードされます。
起動ができたら「サーバーIPアドレス」でアクセスすればEC-CUBEのフロントページが表示されるはずです。
独自ドメインをアタッチする場合は、VPSサーバーによって方法が違うので、VPSサーバーのマニュアルを確認してみてください。
Dockerで完結させるなら、Nginxプロキシコンテナを噛ませると良いかと思います。
Footnotes
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
関連キーワード
VPSの新着記事
- VPSDockerでStrapi 5プロジェクトを立ち上げる方法 2024.9.25
- VPS「4倍の処理能力」の実力は?シンVPSの最安値プランをベンチマーク比較 2024.7.23
- VPSVPSの低価格プランを選ぶ際のポイントと注意点 2024.6.4
- VPSドメインが無料になるVPSはあるのか? 2024.5.27
- VPSVPSサーバーの「時間課金」の仕組みをわかりやすく解説 2024.5.23
- VPSNextcloudのOSS版とEnterprise版の違いまとめ 2023.12.26
- VPSどちらを選ぶべき?ownCloudとNextcloudのOSS版の違いを徹底比較! 2023.12.25
- VPSVPSで採用されている主なLinux OSの種類と特徴まとめ 2023.12.21