【2025年版】中小規模サイトを高速運用!「4GBメモリ」のVPSサービスを徹底比較!ベストはこれだ!
中小規模のWebサイト運営を高速表示が可能なスペックである「4GBメモリ」のVPSサービスを、2024年版の最新情報をもとに、コスト、性能、拡張性など、複数側面から評価し、ベストなサービス・プランを紹介します。
目次
「4GBメモリ」のVPS プラン一覧
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。各プランの価格は、現在のキャンペーンやクーポンを適用する前の価格です。
「4GBメモリ」ってどんなスペック?
「4GBメモリ」というのは、物理サーバーが搭載している合計物理メモリ(RAM)のうち、契約するVPSに割り振られるメモリ容量が「4GB」という意味です。
VPSサーバーの処理能力は割り当てられるvCPUのコア数で決まりますが、メモリに関しては「処理できる量」に影響します。
4GBメモリのサーバーであれば、かなり大量のアクセスを高速処理するだけの十分なメモリ容量があるということになります。サイト構成にもよりますが、月間数十万アクセス・クラスのサイトでも高速表示が可能でしょう。
このクラスのVPSになると、Webサーバー以外にも出来ることも増えてくるため、VPS中級者以上が使うスペックのVPSと言えます。
「4GBメモリ」のVPSの比較ポイント
- 長期契約も含めた最安料金
4GBメモリのVPSは長期利用することもあるため、長期利用も含めた料金が安いVPSがベストです
- 次のプランとの価格差
アップグレードする際にいきなり料金が上がらないVPSを選ぶのがベストです
- 複数VPSサーバー構成
単体VPSだけでなく、ロードバランサーや複数台構成に対応しているかも重要です
「4GBメモリ」のVPSは、成長中サイトのWebサーバーとして単体VPSで使う場合は、短期間でプランアップグレードもありますが、バッチサーバーやDBサーバーなどとして使う場合は、特に長期的に使うことになるため、長期割引が重要になります。
また、4GBプランのVPSは、次のアップグレード先が大幅に料金が上がる8GBプランになることが多いため、次のプランとの価格差も重要となるでしょう。
「次のアップグレードが高くなる」という意味では、VPSサービス自体の拡張性も非常に重要。複数のVPSを組み合わせたり、ロードバランサーを使って負荷分散をしたりと、単体VPSとして運用するだけではない選択肢があるかも、コスパを考えると重要です。
ベスト「4GBメモリ」VPSサービス
バランスで選ぶならこのVPS
バランスがベストKAGOYAクラウド VPS 4コア/4GB/30GBプラン
なぜこのプランがベスト?
クラウドに近い機能を持ちながらも、単月契約で最安値クラスと、「クラウドに近いのに安いVPS」であるKAGOYAクラウド VPS。4GBプランを使うユーザーにとっては、機能、性能、価格のバランスが最もとれたVPSです。
ローカルネットワーク・ロードバランサーにも対応しているため、負荷が増えてきたら、4GBプラン同士や下位プランと組み合わせて負荷分散をすることも可能な上に、料金が単月でも比較的安いため、利用状況に合わせて柔軟にサーバー構成が可能です。逆に、長期利用割引があるVPSと比較すると価格はどうしても高くなってしまうのはデメリットとも言えます。
どれくらい同じプランを長く使うのか、複数台構成時に、どんな構成にするのかで変わってきますが、トータルで考えたら決してコスパは悪くなく、バランスが良いVPSと言えます。
メリット・デメリット
- メリット
- 単月契約でも十分に安い
- ローカルネットワーク・ロードバランサー(有料)に対応
- デメリット
- 長期利用割引がない
単体構成のVPSで使うならこのVPS
単体構成のVPSならベストXServer VPS 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
XServer VPSの最大のメリットは、AMDの最新サーバーに収容しているため、競合VPSの最大4倍の処理能力がある点。単体VPSとして比較すると競合VPSの一つ上のプランと同等くらいになるので、単体で運用したいならコスパも最強です。
また、次のプラン(8GBプラン:3,201円から)との価格差も大きくなく、プランアップグレードにも対応しているため、「負荷が増えたら、難しいことはしないでプランアップグレード」という方には最適なVPSです。
ただし、XServer VPSはローカルネットワークに対応していないため、単体VPSでしか使えない点は注意が必要です。
メリット・デメリット
- メリット
- 最新のAMDサーバーに収容で、競合の4倍高速
- 次のプランとの価格差も小さい
- デメリット
- ローカルネットワークに非対応
最安値で選ぶならこのVPS
価格がベストConoHa VPS 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
キャンペーン時に長期利用割引で脅威の1,000円未満、しかも複数VPSをローカルネットワークで構成することも可能で、ロードバランサーまで有料オプションで追加可能と、クラウドに近い形で使えてとにかく安いと、何もかもが最強で人気の理由も頷けます。
一方で、複数台で使うという点では、単月契約での料金が高い点がネック。長期利用割引をうまく使わないとトータルコストが高くなってしまうので、柔軟なカスタマイズには工夫が必要なのはデメリット。
ただ、長期利用割引中でも差分を払えばアップグレードが可能になるため、しっかりプランを練って使えば圧倒的な最安値VPSです。
メリット・デメリット
- メリット
- キャンペーン時に36ヶ月の長期利用契約で最安値クラス
- ローカルネットワークやロードバランサー(有料)に対応
- デメリット
- 単月契約が高いため、うまく組み合わせないと高くなる
ストレージが重要ならこのVPS
価格がベストさくらのVPS 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
安定と安心の実績があるさくらのVPS。ストレージが200GBと大きく、「ストレージ変更オプション」を使えば400GBまで追加可能。しかも、ストレージ変更オプションは初期費用のみで月額料金がないのも大きなポイントです。
ストレージが大きいという点では、エックスサーバーの最新VPSサービス「シンVPS」の4GBプランも「競合VPSと比較して4倍以上高速」「300GBストレージ」という点で優れていますが、さくらのVPSはローカルネットワークにも対応しており、外部ストレージ追加オプションもあるため、ストレージが優先なら選択肢の豊富なさくらのVPSに軍配が上がります。
料金プランは比較した4GBプランの中で最も高く、コスパが悪く感じますが、ストレージが重要なら拡張性と選択肢の面でさくらのVPSは良い選択肢です。
メリット・デメリット
- メリット
- ストレージがオプションで最大の400GB
- ローカルネットワークや外部ストレージにも対応
- デメリット
- 単月契約、長期割引ともに料金が高い
「4GBメモリ」のVPSのよくある質問
4GBメモリのVPSでDockerを安定して動作させることは可能ですか?
4GBメモリは、Dockerの公式推奨メモリ容量の最低ラインとなっているため、Dockerコンテナを安定して動作させるのにことが可能でしょう。
ただし、Dockerコンテナの種類や数によって、安定して動作させるために追加の設定が必要な場合があります。
必要な設定は、
- メモリの使用量を制限する 1. 軽量なコンテナを使用する
などです。加えて、負荷の大きいコンテナを同時起動しないようにすれば、4GBメモリのVPSでDockerを安定動作させることが出来るでしょう。
4GBメモリのVPSでWebサイトを運営する場合は、処理できる月間UU数はどれくらいですか?
一般的に、4GBメモリのVPSで処理できる月間UU数は、50,000〜100,000程度と言われます。ただし、サイトのコンテンツ量やアクセスの集中度によって、処理できるUU数は大きく異なり、軽量なサイトなら月間10万UU以上を処理できますし、逆にデータベースを多用する動的なサイトでは月間10万UUクラスのサイトでは動作が重くなる可能性があります。
また、VPSでWebサイトを高速表示させるためには、アクセスピーク時間にVPS全体の負荷の80%ほどになるようにするのがベストなので、CPUやメモリの使用率をモニターして、負荷が高すぎると思ったら、負荷を軽減する改善や、一つ上のプランにアップグレードすることも検討しましょう。
4GBメモリのVPSで記事数100本のWordPressサイトを高速表示させることはできますか?
基本的には、4GBメモリのVPSはWordPressを高速表示させるために必要なスペックを備えていると言えますが、WordPressが動的サイトである以上、サイト構成やデータベースの構造などによって高速表示ができないケースも0ではありません。
4GBメモリのVPSでWordPressサイトを常に高速表示させたいのであれば、
- CDNなどに画像、動画などを退避 1. キャッシュプラグインを使用する 1. プラグインの使用を最小限にする 1. 記事のバージョン数を減らす
などの、WordPress側での改善をすることで、安定して高速表示をさせることが可能になります。
こうした設定がされていれば、月間10万UUクラスのWordPressサイトでも、高速表示が可能でしょう。
このガイドで紹介したVPS
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
サーバー管理ツール「Plesk」を搭載しサーバー管理がしやすいVPSサービス「クラウドVPS by GMO」。初期費用無料で、15日無料お試しが出来るなど、初めての方でも手軽にスタートできるVPSです。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
ドメイン登録サービス・お名前.comが運営するVPS。「ドメイン登録時に一緒に契約するVPS」というイメージがありますが、玄人好みの機能があったり、企業ユースに優しい支払い方法があったりと、実は使い勝手の良いVPSです。
格安VPSサービスWebARENA Indigoの上位VPSサーバーサービスが「IndigoPro」。10Gbpsの国内最高速回線を採用するなど、ハイスペックなVPSになっています。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「XServer VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
メモリ容量から選ぶ
VPSのメモリ容量は、使い方によってはvCPUコア数よりも重要なスペックです。用途によって必要なメモリ容量が異なり、メモリ容量が大きいほどVPSサーバーが高速動作させることも可能になります。
- 1GBVPSスペックの最低条件が1GBメモリ。OSで半分くらいの容量を使ってしまうためギリギリですが、工夫次第でWebサーバーの運用も可能なスペックです。
- 2GBVPSのエントリープランのボリュームゾーンが2GBメモリ。これにvCPUコア数をどうするかで、価格や性能が変わってきます。
- 4GBVPSのエントリープランよりもやや多めのメモリが4GB。このクラスになると大抵のWebサイトは安定して高速表示が可能になります。
- 8GB大規模な処理でなければ大抵のことがストレスなく出来るのが8GBメモリのVPS。コストもそこまで高くなく、高い処理能力なのに比較的手軽にレンタル出来るのが特徴。
- 16GB構成によっては大規模なサイトの収容も可能な16GBメモリのVPS。月額1万円未満で運用することも可能で、クラウドと比較して圧倒的なコスパを誇ります。
- 32GB大規模サイトのホスティングも可能ながら、一般利用でも手が届く料金が魅力的な32GBメモリのVPS。各社のプランに特色があるため、使い方次第で最適なプランが変わってきます。
- 64GB業務用の大規模サービス用途にも使える64GBメモリのVPS。同じメモリ容量でもコア数や料金プランに各社の特色があるため、最適なプラン選びが重要です。
- 128GB単体VPSとしては最高スペックとなる128GBメモリのVPS。価格が高い最上プランとなるため、慎重にサービスやプランを選ぶ必要があります。
vCPUコア数から選ぶ
VPSの性能指標の一つであるvCPUコア数は、サーバーにどれくらいの処理能力があるかを決めり、コア数ごとに使用用途も変わるため、最適なコア数を選ぶのが重要です。
- 1コア初めてのVPSに最適なVPSスペックが「1コア」。実際にVPSでwebサーバーなどを運用するというよりかは、とにかく安いので試しに使ってみるのに最適。
- 2コア中小規模のWebサイトなら安定運用が可能な、エントリークラスの実用的なスペックが2コア。価格も手頃でVPS初心者にも扱いやすいスペックです。
- 3コアVPSサービスの主戦場でもある人気のプランが3コア。単体で、複数台でと、いろんな使い方で高速サーバー運用が可能なスペックです。
- 4コア中規模以上のサイトを高速表示が可能な4コアのVPS。単体でも使いやすく、下位プラント組み合わせて複数台での運用も実用的です。
- 5コアVPSサービスでは採用されることが希少な5コア。ちょっと性能が欲しい時に最適ですが、コスパがあまり良くないというデメリットも。
- 6コア中規模以上のサイトでも安定して高速表示できる実用的なスペックが6コアのVPS。バッチサーバーや自社クラウドストレージなど用途も広がってきます。
- 8コア構成によっては大規模サイトの収容も視野に入るのが8コアのVPS。選び方、契約の仕方次第で月額1万円未満で利用できるのが魅力です。
- 10コア大規模サイトの運用も可能ながら、安いプランなら1万円台から利用可能な10コアのVPS。選択肢は少ないですが、規模の割にコスパが高めなスペックです。