【2024年版】大規模サイトの運用も視野に!「vCPU・8コア」のVPSサービスを徹底比較!どれがベスト?
構成次第では大規模サイトの運用も視野に入る8コアプランのVPS。2024年版の最新情報をもとに、コスト、性能、機能など、複数側面から評価し、ベストなサービス・プランを紹介します。
更新日: 2024.1.25公開日: 2023.10.3
目次
「vCPU・8コア」のVPS プラン一覧
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。各プランの価格は、現在のキャンペーンやクーポンを適用する前の価格です。
- メモリは8GBだが単月契約で最安値
- クラウドに近い機能があり、ローカルネットワーク、ロードバランサーに対応
初期費用: ¥0
「vCPU・8コア」ってどんなスペック?
vCPU・8コアのプランは、VPSとしては上位グレードのプランです。性能的には、構成にもよりますが中〜大規模サイトなら高速表示を、月間100万UUクラスのサイトでも重いサイトでなければ安定運用できるレベルです。
8コアVPSをメインサーバーにして、VPSではラインナップがない「8コア + 8コア = 16コア」VPS構成で使うこともできますし、安めのプランと組み合わせて「8コア + 4コア = 12コア」などにすることも可能。
VPSサービスによっては長期利用でかなり安くレンタルが可能なので、8コアVPSを中心に、アプリケーションごとに複数台構成にすると実はコスパが良い運用が可能になります。
「vCPU・8コア」のVPSの比較ポイント
- 単月契約の料金
このクラスになると、需要に合わせてプラン変更する可能性が高いため、料金はまず単月で考えるのがベスト
- メモリ容量
同じ8コアのVPSなら、メモリ容量が多い方が多くのリクエストを処理することが可能です
- 拡張性
単体VPSだけでなく、ロードバランサーや複数台構成に対応しているかも重要です
8コアのVPSは単月契約の料金が比較的高いため、長期利用時の料金で選びたくなりますが、プラン変更の可能性を考慮してまずは単月契約の料金で比較して、長期利用をするならどれくらいの期間でコストダウンされるかをチェックしましょう。
同じ8コアVPSでも、付与されるメモリ容量は8〜32GBとプランによって様々。どれくらいのメモリが必要かは使い方に依存しますが、契約時はコア数だけでメモリ容量も必ずチェックしましょう。
また、8コアプランは次のアップグレードプランが10〜12コアになり、月額料金が2万円オーバーになるケースもあるため、複数台構成で負荷分散をさせて運用させた方が、細かいアップグレードが可能になり、結果的にコストを削減できます。
ベスト「vCPU・8コア」VPSサービス
価格・バランスでベストなVPS
価格・バランスがベストKAGOYAクラウド VPS 8コア/8GB/100GBプラン
なぜこのプランがベスト?
価格と性能、機能のバランスが良いのが信頼と実績のあるサーバー事業者KAGOYAのクラウドVPS。
単月契約で7,000円台前半で利用でき、クラウドのように複数台構成も可能。プランアップグレードにも対応しているので、カスタマイズをして最適なサイズのVPSサーバーを構成することが可能です。
メモリ容量が8GBと少ない点が気がかりですが、単月利用で競合VPSの半額程度の料金を考えたら「8コア・8GBメモリ x 2 = 16コア・16GBメモリ」という構成にしてもOK。そうした柔軟性と価格の低さを考えると、最もバランスが取れた8コアVPSと言えます。
メリット・デメリット
- メリット
- 単月契約で圧倒的最安値
- ローカルネットワーク・ロードバランサー(有料)に対応
- デメリット
- メモリが8GBと少ない
- 長期利用割引がない
単体構成のVPSで使うならこのVPS
単体構成のVPSならベストXServer VPS 16GBプラン
なぜこのプランがベスト?
VPSとしては後発のXServer VPSは、最新のAMDサーバーに収容しているため「競合VPSの4倍の処理能力(エックスサーバー調べ)」と言われる高性能サーバーが特徴。メモリ容量も16GBと多く、CPU性能が高いことを考えると、実はコスパは圧倒的にNo.1のVPSです。
ただ、ローカルネットワークやロードバランサーに対応していないため、あくまで単体VPSとして使うのが前提。プランアップグレードには対応していますが、次のプランが月額料金が倍になる32GBプランとなると、細かいアップグレードが出来ない点がデメリットと言えます。
繰り返しになりますが、単体VPSで使うには8コアプランも次のプランも圧倒的にコスパが高いため、単体利用前提ならXServer VPS一択です。
メリット・デメリット
- メリット
- 最新のAMDサーバーに収容で、競合の4倍高速
- メモリ16GBプランでの比較では最安値
- 性能のコスパで考えたら圧倒的No.1
- デメリット
- ローカルネットワークに非対応
長期利用前提ならこのVPS
長期利用ならベストConoHa VPS 16GBプラン
なぜこのプランがベスト?
長期利用割引で、なんと4,000円台前半で8コア・16GBメモリをレンタル可能という脅威的な低価格が魅力のConoHa VPS。機能的にもローカルネットワーク接続やロードバランサー、DBサーバーなどクラウドに近い機能があるもメリットの一つ。
メインで8コアVPSをキャンペーン時に長期利用契約で最安値で利用して、負荷が増えた時だけ4コアプランなどで補強するという運用をするとコスト削減が可能。APIにも対応しているため、プログラムで自動化をすれば他VPSを使う場合の半額以下で運用することも不可能ではありません。
ただし、単月利用の契約があまり安くないため、あくまで8コアのVPS単体は長期利用する前提ならベストな選択肢です。
メリット・デメリット
- メリット
- キャンペーン時に36ヶ月契約で脅威の月額4,000円台前半
- メモリが16GBと多い
- クラウドに近い拡張性がある
- デメリット
- 単月契約時が高い
メモリ容量重視で選ぶならこのVPS
メモリ容量重視ならベストWebARENA Indigo 32GBプラン
なぜこのプランがベスト?
低スペックプランでは圧倒的に低価格で人気のIndigo。ハイスペックプランは、コア数よりもメモリ容量を重視する傾向にあり、「処理能力はいらないけど、たくさんのアクセスを捌きたい」というWebサーバーでの利用に最適なスペック構成になっています。
32GBメモリという観点で見ると、競合VPSの12コア・32GBメモリプランの半額程度に抑えることが出来るため、メモリ容量重視ならコスパはベストです。
メリット・デメリット
- メリット
- メモリ量量が32GBと他プランの倍
- 時間単位の課金でコスト削減も可能
- デメリット
- ローカルネットワーク接続に非対応
- 長期利用割引がない
このガイドで紹介したVPS
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
格安VPSサービスWebARENA Indigoの上位VPSサーバーサービスが「IndigoPro」。10Gbpsの国内最高速回線を採用するなど、ハイスペックなVPSになっています。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「XServer VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
vCPUコア数から選ぶ
VPSの性能指標の一つであるvCPUコア数は、サーバーにどれくらいの処理能力があるかを決めり、コア数ごとに使用用途も変わるため、最適なコア数を選ぶのが重要です。
- 1コア初めてのVPSに最適なVPSスペックが「1コア」。実際にVPSでwebサーバーなどを運用するというよりかは、とにかく安いので試しに使ってみるのに最適。
- 2コア中小規模のWebサイトなら安定運用が可能な、エントリークラスの実用的なスペックが2コア。価格も手頃でVPS初心者にも扱いやすいスペックです。
- 3コアVPSサービスの主戦場でもある人気のプランが3コア。単体で、複数台でと、いろんな使い方で高速サーバー運用が可能なスペックです。
- 4コア中規模以上のサイトを高速表示が可能な4コアのVPS。単体でも使いやすく、下位プラント組み合わせて複数台での運用も実用的です。
- 5コアVPSサービスでは採用されることが希少な5コア。ちょっと性能が欲しい時に最適ですが、コスパがあまり良くないというデメリットも。
- 6コア中規模以上のサイトでも安定して高速表示できる実用的なスペックが6コアのVPS。バッチサーバーや自社クラウドストレージなど用途も広がってきます。
- 8コア構成によっては大規模サイトの収容も視野に入るのが8コアのVPS。選び方、契約の仕方次第で月額1万円未満で利用できるのが魅力です。
- 10コア大規模サイトの運用も可能ながら、安いプランなら1万円台から利用可能な10コアのVPS。選択肢は少ないですが、規模の割にコスパが高めなスペックです。
メモリ容量から選ぶ
VPSのメモリ容量は、使い方によってはvCPUコア数よりも重要なスペックです。用途によって必要なメモリ容量が異なり、メモリ容量が大きいほどVPSサーバーが高速動作させることも可能になります。
- 1GBVPSスペックの最低条件が1GBメモリ。OSで半分くらいの容量を使ってしまうためギリギリですが、工夫次第でWebサーバーの運用も可能なスペックです。
- 2GBVPSのエントリープランのボリュームゾーンが2GBメモリ。これにvCPUコア数をどうするかで、価格や性能が変わってきます。
- 4GBVPSのエントリープランよりもやや多めのメモリが4GB。このクラスになると大抵のWebサイトは安定して高速表示が可能になります。
- 8GB大規模な処理でなければ大抵のことがストレスなく出来るのが8GBメモリのVPS。コストもそこまで高くなく、高い処理能力なのに比較的手軽にレンタル出来るのが特徴。
- 16GB構成によっては大規模なサイトの収容も可能な16GBメモリのVPS。月額1万円未満で運用することも可能で、クラウドと比較して圧倒的なコスパを誇ります。
- 32GB大規模サイトのホスティングも可能ながら、一般利用でも手が届く料金が魅力的な32GBメモリのVPS。各社のプランに特色があるため、使い方次第で最適なプランが変わってきます。
- 64GB業務用の大規模サービス用途にも使える64GBメモリのVPS。同じメモリ容量でもコア数や料金プランに各社の特色があるため、最適なプラン選びが重要です。
- 128GB単体VPSとしては最高スペックとなる128GBメモリのVPS。価格が高い最上プランとなるため、慎重にサービスやプランを選ぶ必要があります。